A Gala Concert of Midsummer --- the 2nd night
夏のオペラ・ガラ・コンサート, リクルートスカラシップ
30 周年記念
オペラスカラシップ 10 周年記念
---夏の夜空に解き放つ壮大なるオペラの宴 --- 第二夜
Friday, 13th July, 2001.
東京国際フォーラム C
19:00 -- ca. 21:15.
第一部
- G. Verdi: Il Trovatore Vedi ! le fosche notturne (Anvil Chorus)
(ジュゼッペ・ベルディ: イル・トロバトーレ「ご覧,
闇夜が白み」 (アンヴィル・コーラス))
藤原歌劇団合唱部, リクルート混声合唱部
- G. Verdi: Il Trovatore Stride la vempa (炎は燃えて)
藤川真佐美 (メゾ・ソプラノ)
- G. Verdi: Rigoletto Caro nome (リゴレット
「慕わしき人の名は」) Victoria Lukianetz
(ヴィクトリア・ルキアネッツ) (ソプラノ)
- G. Verdi: Rigoletto La donna è mobile (女心の歌)
中島康晴 (テノール)
- G. Donizetti: La Favorita Ah ! Mio bene (ドニゼッティ:
ラ・ファヴォリータ 「おお, 愛しのフェルナンドよ」)
河野めぐみ (メゾ・ソプラノ)
- G. Donizetti: La Favorita Vien, Leonora (来れ, レオノーラ)
谷友博 (バリトン)
- V. Bellini: Norma Mira, o Norma (ベッリーニ: ノルマ
「ノルマよ, 見てご覧」) 下原千恵子 (ソプラノ), 藤川真佐美
第二部
- 小林秀雄 「落葉松」 田島好一 (バリトン)
- 山田耕筰 「この道」 中澤桂 (ソプラノ)
- 瀧廉太郎 「荒城の月」 五十嵐喜芳
(テノール)
- W. A. Mozart: クラリネット協奏曲 K. 622 in A-dur 第二楽章,
秋山かえで
- W. A. Mozart: Don Giovanni Là ci darem la mano
(モーツァルト: ドン・ジョヴァンニ 「お手をどうぞ」
砂川涼子 (ソプラノ),
谷友博
- G. Puccini: La Bohème Mi chiamano Mimi (プッチーニ:
ラ・ボエーム 「私の名はミミ」) 野田浩子 (ソプラノ)
- G. Puccini: La Bohème O soave fanciulla
(愛らしき乙女よ) 砂川涼子, 中島康晴
- C. F. Gouonod: Faust Avent de quitter ces lieux (グノー:
ファウスト 「門出を前に」) 谷友博
- P. Mascagni: Cavalleria Rusticana Innegianno il Signor non è
morto (マスカーニ: カヴァレリア・ルスティカーナ
「主は甦られた」)
藤原歌劇団合唱部, リクルート混声合唱部, 藤川真佐美
- P. Mascagni: Cavalleria Rusticana Voi lo sapete, o mamma
(ママも知る通り) 藤川真佐美
- G. Puccini: Tosca Vissi d'arte,, vissi d'amore (トスカ 「歌に生き,
愛に生き」) 下原千恵子
- V. Bellini: La sonnambula Ah ! Non credea mirarti 〜 Ah ! Non
giunge (夢遊病の女 「ああ, 信じられないわ 〜
私を満たしている喜びは」) Victoria Lukianetz
アンコール: G. Verdi: La Traviata (椿姫)
- パリを離れて, 五十嵐喜芳,
Victoria Lukianetz
- 乾杯の歌, 五十嵐喜芳,
中澤桂, 他
司会: 島田裕子
東京フィルハーモニー交響楽団
指揮: 菊池彦典
今年はいつになく暑い年でこの日も例外ではなかった。
有楽町そごうが潰れて, 跡地にビックカメラが納まったが,
そのあと私は初めて有楽町の日比谷側に降り立った。
東京国際フォーラムは今回初めて行ったが,
ビックカメラの隣, 非常に分かりやすい。
ダフ屋が沢山出ていたが,
このコンサートのためなのかどうか不明。
何日も前からこの曜日だけ,
売り切れであるとの広告が出ていたが, ホール自体が A から
D まであるために, 確認できない。 (第一夜は木曜日,
第三夜は土曜日であった)
ホールの中はバックが青に照らされて, 反響版が黄色,
左右に飾られた花は緑色のライトに照らされているという非常に派手な舞台である。
今回ガラ・コンサートという形式に初めて来たが,
何処となく協奏曲を思わせるようなスタイルだと思ったのと,
普段 opera
というものは指揮者が歌手よりも前にいるものなので,
指揮者が横, 若しくは後ろにいると,
割とタイミングを取りにくいものなのだなぁということを感じた。
しかしガラ・コンサートというものは言ってみれば opera の
「いいとこ取り」 なので, 非常に楽しめた。
連れも非常に喜んでいた。
(このコンサートは値段も比較的安かったのでそれも魅力的であった)
藤川真佐美, 河野めぐみ, 下原千恵子, 野田浩子,
何れもドラマティックな歌い手で,
藤川真佐美は特に良かった。
バリトンの谷友博も良かったが,
テノールの中島康晴は驚くほど良い。
無名なのは惜しいくらいだ。 ---
私が知らなかっただけかもしれないが。
8 から 10 までのヴェテラン陣は,
残念なことに若い歌い手と比較すると, 年を隠せず,
貧弱の観が否めない。 お気の毒である。 幾ら Mozart
を挟んでも, 聴衆の耳はごまかせまい。
又アンコールで彼等を歌わせたので,
ますます目立ってしまった。 一寸残念であった。
Guest の Victoria Lukianetz であるが, 年齢は幾つか分からないが
--- 私の連れの試算によれば 40 前後 --- 大変可愛らしい。
技術的にも (当然だが) 問題なく,
やはり日本の若手とは一線を画していた。
2001 年のコンサート鑑賞記録の目次へ
HOME