Best of Michael Nyman

Friday, 4th June, 2004.
すみだトリフォニーホール
19:00--21:27


第一部

Wonderland (ひかりのまち)
The Draughtsman's Contract (英国式庭園殺人事件)
Prospero's Book (プロスペローの本)
Drowning by Numbers (数に溺れて)

第二部

“The Piano“ Concerto Suite (ピアノ・レッスン組曲, 日本初演)

1. To the Edge of the Earth. (最果ての地へ)
2. The Heart Asks Pleasure First. (楽しみを希う心)
3. Here to There.
4. Lost and Found.
5. The Embrace. (抱擁)
6. Dreams of a Journey. (旅立ちを夢みて)

MGV (Musique à Grande Vitesse)

The Michael Nyman Band
Michael Nyman, pfte.
Gabrielle Lester, vn.
Catherine Thompson, vn.
Catherine Musker, va.
Anthony Hinnigan, vc.
David Roach, soprano & alto sax.
Simon Haram, ditto.
Andrew Findon, Baritone sax, fl, & piccolo.
Steve Sidwell, trump.
David Lee, horn.
Nigel Barr, bass Tromb & eupho.
Martin Elliott, bass guitar.

新日本フィル
竹本泰蔵 (第二部)


Nyman の二日目 (二夜目)。

日本のオケとの共演は初めてとのこと。 第一部の Drowning by Numbers というのも専門が専門だけに一寸気になる (笑)。

Saturday, 31st January の一般発売だったが, さすがに土曜日とあって,  e+ の site は大変混んでおり, ticket 購入はそう容易でもなかった (Popular と server を分けてくれないかなぁ...)。

MGV は Machine à Grande Vitesse (高速度機関) という仏語が下敷きになっているようである。

Drowning by Numbers では Mozart の vn と va の為の協奏交響曲 K. 364 の 2nd Mvt の旋律が用いられているのだそうである。

席は 1F 6-8. 一寸前過ぎ, 左寄り過ぎか。


晴れ。 学校は中間テスト最終日。 採点も済んでお気楽ご気楽。

一昨日と同じように, 18:23 頃到着。 四回目ともなると, 一昨日来たばかりだし, 何も迷う事もない。

一昨日はプログラムが (有料も無料も) なかったが, 今日は無料のプログラムが配られた。

席に着いてみると, 五列目と六列目の間の所に切れ目があり, どうやら五列目まではオケピになるように設計してあるらしい。 PA やマイクは一昨日同様に於てある。 その時よりも前で PA に近いので第一部はうるさいかもしれないと思い始める。 Screen がないので, org. が良く見える。 Pfte が中央に置いてある。 向きは一昨日と同じ。

右隣の男が足を組んでいる。 この人物, 演奏中も激しく足を動かして rhythm を取るなどして, かなり迷惑。 (が, standing ovation などをして人物的にはいい奴らしい。)

以下, 曲の数とか, 番号の付け方とかが間違っているかもしれない旨, お断りしておく。

19:00 chime と announce.
19:08 tuning.

第一部 (-- 19:57)

Band が大分下手寄り。 中央から上手は椅子や譜面台, マイクなどが置いてあるだけでがら空き (後でオケが入る)。 上手奥に mixer?

tromb  trump  horn

vc

 pfte

fl

bass

va

 
2nd sax  1st sax  2nd vn  1st vn

Wonderland

#1. ゆっくりとした clarinet の theme が美しい。 電気増幅はしてないのか? 全般に一昨日よりはずっと増幅度が低い。 (エレキ・ベースお休み)

#2. 早い曲。 va またも必死 --- 段々分かってきたのは, 必死というよりは実はノリノリであるらしい。 (この曲のあと拍手)

#3. 緩やかな曲, vn が美しい。

ここで礼と tuning.

The Draughtsman's Contract

この辺りから一昨日聴いた曲と同じ。

#4. ノリノリの曲。 (この曲のあと拍手と礼)

#5. Clarinet 活躍。 この曲は楽しい。 (この曲のあと拍手と礼, tuning)

Prospero's Book (19:32)

#6. 野性的な曲。

#7. Sax 大活躍。 (一昨日はそんなことなかったのに) Tramp の最初の solo が一寸遅れ気味。 (この曲のあと拍手)

#8. Code 進行が一寸 Zabadak の曲に似ていて, 懐かしく思い出す。 走っている感じを受ける。 唐突に終わる感じ。 (多分映画とか CD では fade out なのだろう) (この曲のあと拍手と礼)

Drowning by Numbers (19:44)

#9. Four strings で始まり sax が加わる。 これも又, 唐突に終わる。 (この曲のあと拍手)

#10. va, vn 伴奏の horn から始まる静かで緩やかな曲。 2nd vn と va の弓の運行 (上下) が対称 (逆) なのが美しい。 鳥の声の模倣? これも又唐突に終わる。 (拍手)

#11. はっきりと短調で始まった曲。 段々転調。 Baritone sax やや遅れる。 何となく揃っていない感じ。 Horn が美しい。 何か (弓?) がマイクに当たる。

《休憩 20 分》

Pfte 調律し直し。 Nyman Band の座席微妙に位置替え。 やや斜めに。 Fl, bassoon 練習。

20:13 chime と annouce.
20:19 オケ入場。 Tuning. オケは中央より上手。

第二部 (20:21 --21:17)

Nyman と指揮者入場。

“The Piano“ Concerto Suite

#1. To the Edge of the Earth. Tone cluster? 何となく序曲風。 (これはオケのみ)

#2. The Heart Asks Pleasure First. (attacca?) ここから pfte 参入。 Pfte のみ増幅しているようである。 Pfte の旋律が優しくて綺麗。 (ここで拍手。 余り組曲の途中で拍手して欲しくない。)

#3. Here to There. Horn に始まる。 元気の良い感じ。 二拍子と三拍子が交替していく感じ (実際は三連譜だろう)

#4. Lost and Found. ゆっくり。 Trump. と fl (?). 弦が不安定な効果の旋律を奏でる。 不安定さが "lost" なのであろう。 (この辺りから拍手なくなる)

#5. The Embrace. 弦の澄んだ響きに pfte solo が乗っかっていく。 ダンパーの音が PA から聞こえすぎ。 が, 美しい曲である。

#6. Dreams of a Journey. 元気の良い曲。 Pfte と弦の曲。 Trump と pfte が少しずれたのが気になった。

この suite の演奏は下手ではないのだが, Nyman とのすり合わせがまだ上手くいっていないという感じがした。

20:45 アクリル板二枚登場。 Pfte とオケの間に立てる。
Nyman Band 登場。 人数が少ない? (2 vns, vc, bass guitar, clarinet, alto & baritone saxs.) 後で良く見たら, 残りの members はオケの方に交じっていた。

MGV (20:47--21:17)

時差 (?) があって音が揃ってない部分があり。 わざと? 効果?
Nyman Band は電気増幅してる。 Band の方の 2nd vn の弓がマイクに当たる。
CB の pizz. が効果的。
大変盛り上がる。 この日の曲で一番頭に残る。

Bravo! の声あり。 一寸必死過ぎで引く。

オケ退場

21:22 Encore. Nyman 登場。 (The Piano?) 微妙にどこか (アクリル板?) 共振しているのを感じる。 Naive な割りに力強い演奏。 (--21:26)

21:27 迄拍手。

一昨日の演奏より, 今日の方が (盛り上がったし) 良かった。 唯一つ残念だったのは, もう少し席が後ろの中央だったらということであった。 この辺が  e+ での ticket 購入の限界か。


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