東京の夏音楽祭 2004

Monday, 26th July, 2004.
サントリーホール
19:00--21:10


第 20 回 <東京の夏> 音楽祭 2004
<東京の夏> 20 周年 --- 響きの祝祭
<20 周年特別企画> ゲルギエフのストラヴィンスキー

Igor Stravinsky (1882/6/22 -- 1971/4/6):
Symphoie de psaumes (詩篇交響曲, 1930, 詩篇第 39, 40, 150 編, ヴルガダ訳, ラテン語による)
Les noces (結婚)
Le Sacre du Printemps (春の祭典, 1913)

指揮: Valery (Abissalovich) Gergiyev (ワレリー・ゲルギエフ, 1953/5/2 --)
独唱: Natalia Kornerva (ナターリア・コルネーヴァ), soprano
Olga Savova (オリガ・サヴォーヴァ), mezzo soprano
Vladimir Felenchak (ウラディーミル・フェレンチャーク), tenor
Gennady Bezzubenkov (ゲンナジー・ベズズベンコフ), bass

独奏: 野平一郎, 木村かをり, 児玉桃, 長尾洋史, pfte

演奏: 東京都交響楽団

合唱指揮: 大谷研二
合唱: 東京混声合唱団, 栗友会合唱団


Thursday, 24th June, 2004 の新聞広告で見て興味を持った。 詩篇交響曲と結婚は聴いたことがない。 「結婚」 に至っては題名を聞くのも初めてだった。 春の祭典も生で聴くのは始めてだ。 一寸楽しみ。 席は, 一般発売開始から大分時間が経っているので, それほど良い席とは言えなかった。 一階 18-5. 大分左寄りだ。

Friday, 25th June, 2004.


Exaudi orationem meam, Domine
Et deprecationem meam.
Auribus percipe lacrimas meas.
Ne sileas, ne sileas.
Quoniam advena ego sum
apud te et peregrinus,
sicut omnes patres mei.
Remitte mihi, ut refrigerer
Priumsquam abeam etamplius non ero.
詩篇 39 13 -- 14

Exspectans exspectavi Dominum et intendit mihi.
Et exaudivit preces meas:
eteduxit me de lacu miseriae
et de luto faecis,
et statuit super petram pedes meos:
et direxit gressus meos.
Et immisit in os meum canticum novum,
carmen Deo nostro
Videbunt multi, videunt et timebunt:
et sperabunt, sperabunt in Domino.
詩篇 40 2 -- 4

alleluia,
laudate Dominum in sanctis eius
laudate eum in fimamento virtutis
laudate eum in virtutibus eius
laudate eum secundum multitudinem magnitudinis eius.
laudate eum in sono tubae
laudate eum in psaltherio et cithara
laudate eum tympano et choro
laudate eum en chordis et organo
laudate eum in cymbalis benesonantibus
laudate eum in cymbalis iubilationis
omnis spiritus laudet Dominum,
Alleluia
詩篇 150

朝から雷雨。 が, 夕には晴れている。 雨の所為か多少気温が下がっているかも。 ウーロン茶を買うはずだったが, チャーム “夏” のプチパンダストラップに負けて生茶を購入。
17:40 頃晴れていてまぶしい。 ホール前には 18:20 頃到着。 18:22 チラシ群を持って来る。
18:28 頃から 18:31 迄, いつものクレマン・ジャヌカン作曲 「恋の手習い」 (演奏: 鈴木隆太) が流れる。 聴き終わって入場。 チラシ群がずしりと重い。 家に帰って計ってみたら 1.08 kg もあった。 対訳を読み, チラシを見ているともうほぼ開演時間。
対訳をめくるとき静かにというようなアナウンスがあったが, そんなことを言う前に字幕をつけたらいいじゃないか, と思う。
19:00 チャイム。井上道義 (上り坂コンサートの指揮者) らしき人を発見。 名前が浮かんでいたら握手くらいしてもらうのだったが, 名前がさっぱり思い出せなかったので断念。 P 席には (合唱ではなくて) 客が入っている。 二階席はかなり埋まっているが, 一階席はかなり空きがある。

[詩篇] 19:09 -- 19:29

合唱
CB vc 木管 金管
パーカス ハープ  
ピアノ (2 台。 蓋がはずしてある)

I (詩篇 39) 上下動の少ない合唱から入る。 祈りと叫び, 或いは懇願。
不協和音が多いけれどもちゃんと解決して終わる。

II (詩篇 40) カノンというかフーガというかそういう感じで木管がメロディーを奏でる。
そこに弦と合唱が入ってくる。 とても美しい曲。

III (詩篇 150) alleluia (ハレルヤ) が武満の 「風の馬」 を一寸思わせる (逆か?)。 一転して金管から激しく, 又一転して静かに alleluia, ということの数回繰り返し。 ついで流れるような合唱へ。 比較的古典的に展開して, alleluia に戻って静かに終了。

十数名ほど遅刻して入ってくる。

[結婚] 19:41 -- 20:03

合唱
pfte 1(野平), 2 (木村), 3 (児玉), 4 (長尾)
(各々譜面めくり付き。 蓋ははずしてある) (放射状)
パーカス
mz-sop sop ten bas

第一部
第一場 お下げ髪 (Kosa)
第二場 花婿の家 (U zhenikha)
第三場 花嫁の見送り (Provody nevesty)
第二部
第四場 婚礼の宴 (Krasnyi stol)

内容的には大体上記の題を見ると分かると思う。 最初の 「お下げ髪」 は花嫁のおさげを編むというシーンである。 ロシアの結婚の時はおさげが普通なのかもしれない。
硬質な鋭い音に始まる。 最初の合唱は Sprich Stimme に近い。
原始的な部分。 ロシア民謡的な部分がアカペラで流れる。 GP. 独唱先導の部分 (この辺大変難しい)。 ペトリューシカっぽい pfte の旋律。
チューブラー・ベルとバスの部分。 最後に pfte とベルで静かに終了。

Bravo の声あり (-- 20:09)

《20分休憩》20:09 -- 20:34
舞台が電動でせり上がってくるのを初めて見た。 幅が足りないので横に台を置いていた。

20:28 ベル。 20:32 tuning.

[春祭] 20:34 -- 21:07
上手に va. vn は 6 プルト。
第一部 vn のピチカートがかなり速い。 大太鼓の迫力が足りない気がする。
第二部 (21:49) 何となく夜の image. GP がやや長い。 最後の GP もかなり長め。 「上手い!」 の声あり。 (上手いっていうのはどうかと思うが)

21:10 オケ退場。 その後も Gergiyev は拍手に応えて出て来たようだが, 一寸帰りを急いでいたのですぐ帰ってしまった。


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