Saturday, 25th September, 2004.
ミューザ川崎シンフォニーホール
18:00 -- 20:25
Johann Sebastian Bach (1685--1750):
Präludium Es-Dur, BWV 552/1.
"O Mensch, bewein dein Sünde groß" (おお人よ, 汝の罪の大いなるを嘆け) aus
Orgelbüchlein, BWV 622.
Michael Radulescu (1943--): Ricercari---Organa, Veresus, Estampie
Johann Sebastian Bach: "Schmücke dich, o liebe Seele" (愛する魂よ, 自らを飾れ) aus 18 Choräle, BWV 654.
Johann Sebastian Bach: Fuge in Es-Dur, BWV 552/2.
August Gottfriet Ritter (1811--1885): Olgelsonata Nr. 3, in a-moll Op, 23. Rasch, Nicht schieppend, Rasch, Fuge.
Johannes Brahms (1833--1897): Choralvorspiel und Fuge über "O Traurigkeit, o Herzeleid" (おお悲しみよ, 心の苦しみよ), in a-moll, WoO 7.
Max Reger (1873--1916): Variation und Fuge über ein Originalthema fis-moll, Op. 73. Adagio (Introduction), Andante, Vivaccisimo.
Wolfgang Zerer (ヴォルフガンク・ツェラー), org.
「ぱど」 という地域情報誌のプレゼントコーナーにあったので, 応募してみたら当たった。 ミューザ川崎というのがどういうホールだか見てくるのには丁度いいと思う。 座席は 4F 2-6 & 7.
Wednesday, 8th September, 2004.
曇。 川崎駅に着いたときは雨が降っていたが, 専用通路があったので濡れずに済む。 ミューザ川崎は北口から出て西に少し歩く。
会場時間 5 分前くらいだったが既に入場を開始している。 ホールの前でストリートオルガンを演奏している。 ここに来る人は会場時間より速めに来た方がいいようだ。
開演前に何人もの人が org. の写真を撮っている。 内部でも携帯の電波が来ている。 が, 休憩時間には圏外になっていたので, 時間によっては使いえないようにしてあるようである。
見た感じでは org. は 2F, 3F の中央付近が良さそうである。
しかしここの org. のメモリ記憶が FD ってのが一寸悲しい。
18:00 頃鐘。 実際に鳴っているどこかの西洋風の鐘の音の録音ではないかと思われる。 九割方埋まっているが意外に良さそうな席が空席。 只, S, A の区別がつかないのでどういう仕組か分からず。
18:05 に客電落ちる。 アシスタント一名。
[BWV. 552/1]
この曲はこういう風に分割して演奏されることが多い。 最初の方は軽快に歯切れのよい演奏。 ところが, 途中で信じられないようなミス (殆ど演奏停止) があり, ひやりとする。 本人も動揺したのか, このあと演奏がかなり不安定に。 18:15, 曲が終わったあと, 一旦引っ込む。
[BWV. 622] 18:17
焦っているのか, 速すぎる感じ。 僅かに organ のメカニカルノイズ (多分パイプへ空気を送るメカニズムで生じている) が聞える。 プリンシパルを使っていない所為かもしれない。
[Ricercari] 18:25--18:40
最初はアラビックな感じ。 パッサカリアのように同じ音型の上にオブリガートが乗っている感じ。
最初は噂ほど観客のマナーは悪くないと思っていたが, 二十世紀の曲になるとプログラムをめくる音があちこちから聞える。
18:31-- Versus. 拍手した人多数。 退屈したのか子供が喋り始める。 舞曲のような感じの曲。 アシスタントの譜めくりのミスがあった?
18:35-- Estampie 曲調が変わって激しくなる。 鳥の鳴き声の模写? 16', 32', 2', 1' 等多用されているようで面白い。
Organist モニク・ジャンドロンの為に作曲され, 1985 年にモントリオールで初演。
ここの曲間で入場者あり。
[BWV 654] 18:42--18:50
これも急ぎ過ぎていて荘重さに欠ける気がする。 BWV. 522/1 の時は歯切れがいいと感じられた演奏も, この曲の伴奏部では寧ろたどたどしく聞える。 この人は Bach なら Fuge の方がまだいいようだ。
この辺りから段々観客のマナーの悪さが目立ち始める (曲が静かな所為もあるかもしれない)。
[BWV 552/2] 18:51--18:57.
これは安定しており安心して聞ける。
《休憩 20 分》
19:14 に鐘。 退屈していた女の子がいなくなる。 移動したか? 左隣の老夫婦も 4F 中央の空き席に移動した模様。 19:20 客電落ちる。
[Orgelsonata]
ロマン派らしい曲。 もう少しレガートに弾いた方がいいのではと思う箇所あり。 最初の方楽しい。 急に荘厳な部分が現れたりし, 激しく気分が変わる。
変奏曲部分にも唐突に入る。 途中コラール調の所あり。
Fuge に入っても, その前が変奏曲なので切れ目が分かりにくい。 が, Fuge はやはり良い。
この曲は 1855 年作曲で Franz Liszt に献呈されている。
ここの曲間で数名の客が入場。
[Choralvorspiel und Fuge] 19:40--19:47
Bach 調なのが災いしてか不満の残る演奏。 だが純正 Bach よりは良い。 終わり方が分かりづらい曲。
作曲は 1858 年頃。 初演は 1882. 受難節コラール。
[Max Reger] 19:49--20:20
Zerer 上着を脱ぐ。 クレッシェンド, スウェル機構, 笙・風量調節ペダルを多用している。 曲の途中で下の階で一寸大きい音が (客が出て行ってドアが閉じた音らしい)。 途中退席の客 (20:12), 20:16 には下方で何かを落とした音がする。
20:17-- フーガ。 これは楽しい。 最後はピカルディ終止。
[アンコール] 20:23--20:25
Johannes Brahms: 11 のコラール前奏曲 op. 122.
これも何だか終りが怪しい。
先週の Giacomini が大変素晴らしかっただけに, とっても不満の残る演奏だった。 観客も, 演奏途中に他人の前を横切って退出したり, 音を立ててドアを閉じるなど普通では信じられないようなマナーの悪さである。 来年の Bernhard Haas の org. recital (Sat. 19 Mar, 2005) の Xenakis Gmeeoorh, F. Liszt: Fantasie und Fuge über den Choral "Ad nos, ad salutarem undam" なんかも興味はあるが, この状態だとかなり躊躇してしまう。 売り出しは Mon 25 Oct だがじっくり考えよう。