人生に関する格言

Most people don’t live; they just race. They are trying to reach some goal far away on the horizon, and in the heat of the going they get so breathless and panting that they lose all sight of the beautiful, tranquil country they are passing through; and then the first thing they know they are old and worn out, and it doesn’t make any difference whether they’ve reached the goal or not.
(殆どの人々は生きているんじゃぁなくって, 只競争しているだけ。地平線の彼方にあるゴールをめがけていて, その熱中の最中に, あまりにも息もつけず, あえいでいる為に, 通過している美しい, 静かな国々を見ることもないの。そうしてゴールに着いたとき, 初めて気付くのは, もう年老いてしまって疲れ果ててしまっていること。 そしてゴールに着いたかどうかなんて何の意味もないのよ。) [拙訳]

Alice Jean Webster
Daddy-Long-Legs
(ウエブスター, 「足長おじさん 」)

To live is the rarest thing in the world. Most people exist, that is all. (生きるということは世界中で最も(まれ)なことだ。 殆どの人々は只存在しているだけだ。) [拙訳]

Oscar Wilde (オスカー・ワイルド)
The Sole of man under Socialism

It's a bad job, but the sun sets every day, and people die every minute, and we mustn't be scared by the common lot. If we failed to hold our own, because that equal foot at all men's doors was heard knocking somewhere, every object in this world would slip from us. No! Ride on! Rough-shod if need be, smooth-shod if that will do, but ride on! Ride on over all obstacles, and win the race! The race that one has started in. Ride on! (悪い仕事だね。 でもお日様は毎日沈むんだし, 人々は毎分毎分死んでゆく。 我々はありふれた運命の籤に脅かされるべきではない。 誰にでも訪れる運命の足音がどこかで必ず聞こえているのだから, 平静さを失えば, この世の総てのものは我々の手元から滑り落ちていくだろう。 駄目だ ! 馬に乗りつづけるのだ ! もし必要なら滑り止め付の蹄鉄をつけた, それでいいのなら滑らかな蹄鉄を付けたのでもいい, とにかく乗り続けるのだ ! 総ての障害を乗り越えて競争に勝つんだ ! もう参加してしまっている競争にね。乗り続けよ !) [拙訳]

Charles Dickens (ディッケンズ)
David Copperfield (デイヴィッド・カッパーフィールド)
X 28 Mr. Micawber's Gauntlet

生活はその不文律で人々を指図してゆく。

М. А. Шолохов (ショーロホフ)
Тихий Дон (静かなドン 横田瑞穂訳) 第三編 22

Custom reconciles us to everything.
(習慣は我々を全てのものと和解させる) [拙訳]

Proverb

いつまでも, 後ろを向いたままじゃ, 先へ進めないのよ。

高橋千鶴
スターダストメモリー

泉を探し当てた者は, 水瓶から水を得ようとはしないものよ。

佐和みずえ / 牧村ジュン
蝶のように

人間はどうしたら良いのであろうか。 彼は彼の愛するこの対象が欠陥と悲惨とに満ちているのをどうすることも出来ない。 彼は偉大でありたいと思う。 彼は自分が卑小であるのを見る。 彼は幸福でありたいと思う。 彼は自分が(みじ)めであるのを見る。 彼は完全でありたいと思う。 彼は自分が不完全に満ちているのを見る。 彼は人々から愛され敬われたいと思う。 彼は彼の欠点が人々の嫌悪と軽蔑とにしか値しないのを見る。

Blaise Pascal
Pensées 100

我々自身は不満だらけのものである。そこにあるものは悲惨と空虚だけである。

Montaigne
Les Essais
(エセー 原二郎訳) III 9.

恐らく, 人間とは, 一つの欠点の消滅によって新しい美徳が生じるというのではない。 欠点は欠点のままに, その人のちょっとした心の作動によって美徳に生まれ変わる。

宮本輝
ドナウの旅人 第 432 回 鉄路 12

The present is hell, and the coming to-morrow
But brings, with new torture, the curse of to-day
(現在というものは地獄だが, やってくる明日は
今日の災いという新しい苦悩を連れて来るのだ)[拙訳]

Bylon (バイロン)
To Caroline in Hours of Idleness
(「無為な時間」より「キャロラインに」)

我々は少しも現在の時に落ち着かない。 我々は未来を繰るのが余りに遅すぎるかのようにして, 歩みをせき立てる為であるかのようにして待ち望む。又過去を, 去るのが余りに早すぎるので足を引き止めるためであるかのようにして思い返す。 知恵の浅い我々は, 我々の所有でないところの時の中を迷い, 我々の唯一つの所有であるところの時のことを思わない。 空しい我々はもはや無い時のことを思い, 現存する唯一つの時を無反省に見逃してしまう。 其は現在が普通苦しいものであるからだ。 我々は現在を目に付かぬところへ押し匿してしまう, 其は現在が辛いものであるからだ。 もし現在が楽しいものであるときには其の逃れ去るのを見て心残りを覚える。 我々は其を将来に於て失うまいと努力する。 そうして, 我々が到達できるかどうか少しも確かではないところの一つの時を目当てにし, 我々の能力の及ぶ範囲にない事柄を按排 (あんばい) しようと考える。
 各人が各人の考えを良く調べてみたまえ, 自分の考えは全て過去のことか未来のことかで一杯になっているのに気付くであろう。 我々は殆ど少しも現在のことを考えない。 もし現在のことを考えるとするなら, 其は唯未来を処置するための光を其処から借りるために過ぎない。 現在は少しも我々の目的ではない。 過去と現在とは我々の手段である。 唯未来一つが我々の目的である。 其故に我々は少しも生きはしない, 唯, 生きたいと願う。 我々は幸福になろうと常に心がけながら, どうしても幸福になることが出来ない。

Blaise Pascal (パスカル)
Pensées
(パンセ) 172

私は私の生命の短い期間がこれ迄のそうしてこれから先の永遠の内に吸い込まれて失せるのを眺める時, 又私の占めている, 私の目に映りさえもする小さな空間が, 私の知らない, 私を知ってくれぬ諸々の空間の無限の広がりの内に沈み入るのを眺める時, 自分はどういう訳でこの処にいてあの処にいないのか, 其を恐れ, 其をいぶかしく思う。 何故なら, 私が何故ここにいてあそこにいないのか, 何故に今いてあの時にいないのか, その理由といっては少しもないからである。 誰が私をここに置いたのか。 いかなる者の命令と処置とによってこの処とこの時とは私に振り当てられたのか。 Memoria hospitis unius diei præte reuntis.

Blaise Pascal (パスカル)
Pensées
(パンセ) 205
これらの無限の空間の永遠の沈黙は私を恐れさせる。
Blaise Pascal
Pensées 172

Rien n’est facile dans la vie. (フランス語 人生には楽なことはない)

永遠に比べたらほんの一瞬しか生きていられないのに, 人生なぞ苦しむに値するものだろうか?

レフ・トルストイ
戦争と平和 第二巻 第一部 6

I have an idea that some men are born out of their due place. Accident has cast them amid certain surroundings, but they have always a nostalgia for a home they know not. They are strangers in their birthplace, and the leafy lanes they have known from childhood or the populous streets in which they have played, remain but a place of passage. They may spend their whole lives aliens they have ever known. Perhaps it is this sense of strangeness that sends men far and wide in the search for something permanent, to which they may attach themselves. Perhaps some deep-rooted atavism urges the wanderer back to lands which his ancestors left in the dim beginnings of history. Sometimes a man hits upon a place to which he mysteriously feels that he belongs. Here is the home he sought, and he will settle amid scenes that he has never seen before, among men he has never known as though they were familiar to him from his birth. Here at last he finds rest.
(私はこう思うんだ。人は間違った場所に生まれることもあるんじゃないかって。偶然にも, ある場所に人は生まれるけれども, まだ見ぬ故郷にいつも郷愁を感じているのじゃないかって。 生まれた場所では他所者であって, 子供の頃から知っている落ち葉の敷き詰められた道々や, 毎日遊んだ人通りの多い道々は通り過ぎるだけの場所に過ぎないのだとね。 全人生を勝手知ったるところに住みながら, 外国人として過ごすのさ。 多分そういう違和感が人を自分が属している何か永遠なるものを求めてあまねく広くに送り出しているのだ。 歴史の薄暗い幕開けに彼らの祖先が暇を告げた土地に, 恐らく彷徨い人達を戻っていくようにと深いところで隔世遺伝された遺伝子が駆り立ててゆくのだろう。 時々不思議にもそこに属していると感じる場所にぶち当たる。 こここそ彼の探していた家であり, あたかも生まれたときから慣れ親しんでいたかのような, 今まで見たこともない風景, 知るはずもなかった人々の中に身を置く。 ここについに彼は休息を見出すのだ。) [拙訳]

William Somerset Maugham (モーム)
The Moon and Sixpence L (月と六ペンス)

人々は今のままで満足だと思っている。 私にはそうは思えない。 あなたもそうは思わない。 神はそれを善しと見給うだろう。兄弟の日, 姉妹の月は輝くのに, 人は輝く喜びを忘れている。 雲雀(ひばり)は歌うのに人は歌わない。 木は(おど)るのに人は跳らない。

有島武郎
クララの出家

我々は大馬鹿者である。だからこんなことを言う。 「あの人は生涯を無為の内に過ごした。 私は今日何もしなかった。」 --- 何だと。 あなた方は生きたではないか。 それが, あなた方の仕事の根本であるばかりではなく, 最も輝かしいものではないか。 --- 「私だって重大な仕事をやらされたら, 真価を見せてやれたのに。」 --- 貴方は自分の生活を考え, それを導くことが出来たか。 それなら, 最も立派な仕事を果たしたのだ。 自然は, 自己を示し, 能力を発揮するためには, 大きな運命を必要としない。 あらゆる段階で, 幕の裏でも, 幕なしにでも, それが出来る。 我々の務めは, 自分の性格を作ることで, 書物を作ることではない。 勝利と諸州を勝ち取ることではなく, 生き方に秩序と平静を勝ち取ることである。 我々の偉大な光輝ある傑作は, 立派に生きることである。 それ以外の全ては, 統治することも, 富を蓄えることも, 建物を建てることも, せいぜい付随的, 副次的なものに過ぎない。

Montaigne
Les Essais (エセー 原二郎訳) III 13.

Simple, genuine goodness is the best capital to found the business of this life upon. It lasts when fame and money fail, and is the only riches we can take out of this world with us. (単純で本当の善さというものこそが, この人生という事業の基礎を築くのに最も良い資本である。 それは名声や金といったものが失した後も続き, あの世へと我々が持っていくことの出来る唯一の財産なのです。) [拙訳]

Louisa M. Alcott (オルコット)
Little Men Chap. 19. John Brook

...... 皆さんが, もし大学で虚脱感, 自信喪失, 疎外感に捕らわれたとすれば, それは正常且つ貴重な体験であり, そしてそれを自らの力によって如何に脱出するかが皆さんに課せられた当面の課題だと思います。 私は寧ろ, 其の疎外感を発条として, これ迄の自分とは何であったかを見つめ直し, 更に現代に如何に生きるべきか, 生きる規範とすべき価値とは何かを追求する契機にして欲しいと言いたいのです。 如何にして生きるか, 何が価値があるかは人間一生追求すべき問題ですが, 二十代前後に於けるこの問に対する追求の深さが, その後どんな専門分野に入ろうと, その人の成す仕事の内容を大きく左右するといえるでしょう。

小野京右 東京工業大学機械工学科助教授 (当時)
πυξίς 002 (May 1985)

そうだよ, そんなこと, 当たり前なんだなあ。 でも, 何故僕はそんなことすら忘れてしまうのかな。

矢野イサク
オレンジ色の心

普通のことに気がつく ... って, なんて難しいのかしら ...

曽根原澄子
ル・ル・ルふしぎ

天が下に新しき事なし。

伝道の書 (コヘレトの言葉) 1:9

勝たんと打つべからず, 負けじと打つべきなり。 いづれの手か疾く負けぬべきと案じて, その手をつかはずして, 一目なりとも遅く負くべき手につくべし。

兼好法師
徒然草 第百十段

When a man falls into the water it doesn’t matter how he swims, well or badly: he’s got out or else he’ll drown. (水の中に落ちたときはどう泳ぐかなんて問題じゃないのだ。 上手くとか下手にとかね。 とにかく脱出しなきゃ。 そうじゃなきゃ溺れるだけなんだ) [拙訳]

William Somerset Maugham (モーム)
The Moon and Sixpence(月と六ペンス)

私が或る神学者の疑問, 即ち, 白痴は聖者になり得るか, という問を敢えて肯定しても, 其は思い上がりでも, 又大胆過ぎることでもないかもしれない。 いや, それどころか, 彼が白痴であるという事実, 或いは, 彼が劣等な頭脳に取り憑かれているという事実にどういう態度を取っているかということ --- これらすべては, 与えられた試練に立ち向かい, これを克服する契機と機会と場所を提供しているのだと考えることも出来る。

V. E. Frankle (フランクル)
Theorie und Therapie der Neurosen (神経症)

(いやしく)も進歩改革が社会の常道たる以上は浪人は常に勝つ, 永久に勝つ, 浪人の勝たざる社会は滅亡化石の社会なり。

陸奥宗光

Toute les grandes personnes ont d’abord été des enfants. (Mais peu d’entre elles s’en souviennent.) (大人は皆初めのうちは子供であった。 (でもその事を覚えている大人は殆どいない))[拙訳]

Entoine de Saint-Exupéry
Le Petit Prince

(サンテグジュペリ, 星の王子様)

子供は小さいから子供なのではない。 子供は大人になるから, 大人になる為に子供なのだ。

Ed Claparede

There is always light behind the clouds. (雲の向こう側にはいつも光が満ちている)[拙訳]

Louisa M. Alcott (オルコット)
Little Women XV A Telegram XV A Telegram
(「若草物語」第15章 電報)

夜が完全であったことはない
私が言うからにはいつも
私が断言するからには
苦しみの果てには開いた窓がある
光に輝らされた窓がある
いつも眠らぬ夢があり
満たすべき欲望 満足さすべき餓え
ひろやかな心
差し伸べられた手 開かれた手
注意深い目
人生 分かち合うべき人生がある

Paul Eluard (エリュアール)

くじけそうな人 壊れそうな人
立ち上がれ 立ち上がれ 大丈夫。
あなたは そのままで 素晴らしい。

クドウあや
Stand Up Please
ぶ〜けデラックス summer, 2000.

立派 などという言葉は全く無意味な言葉です。 あなたはあなたであればいいのです。

水樹和佳
イティハーサ 第弐部
神名(カムナ)を持つ者 第十一回

あんたはあんた以外の誰にも, 何にも, なれねえし, なる必要もない !

あき貴生 (よしみ)
Husky

知る ということの, 忌まわしい道, 苦難を伴うべく運命づけられた道。

Marcel Proust
A la Recherche du Temps Perdu.
Tome IV Sodome et Gomorrhe
(失われた時を求めて 井上究一郎訳 第四章「ソドムとゴモラ」)

小恩は礼が言えるが, 大恩は礼が言えない。

聊斎志異
田七郎

"...An eye for an eye, a tooth for a tooth."
"Very good. And that way, the whole world will be blind and toothless."
(「... 目には目を, 歯には歯をさ」 「そいつぁいい。 そうやって行けば世界中が目無し歯無しになっちまう」) [拙訳]

Fiddler on the Roof (屋根の上のヴァイオリン弾き) Act 2 Scene 7.

夜更けて日近づきぬ, 然れば我ら暗黒 (くらき) の業を捨てて 光明 (ひかり) (よろい)を着るべし。

Rom. (ローマ人への手紙) 13:11.

黄金は荒野にあり, 真珠は深い海にある。

大和和紀
ヨコハマ物語第七巻

人生では, 何一つ解決なんかしないわ。 みんな続きなの。 いつまでも不安定な状態から抜け出せず, 最後までどうしたら良いか分らずじまい。その間も, まるで何事も無かったように, 人生は続いていくんだわ。 そして, そのことも諦めてしまうの, 他のこと ...... 全てのことと同じ様に。

André Gide (アンドレ・ジード)
Les Faux-Monnayeurs (贋金遣い 川口篤訳) III 10.

人間をいじめるものは, いつかきっと亡びる。

宮本輝
ドナウの旅人 第 432 回 鉄路 12

傷付けると知っていても, 正直にぶつけてきてくれたことには正直に答えることが優しさ。 自分の感情の一歩手前で立ち止まり, 気遣ってやることが優しさ。 相手の優しさに気付く心を持つことが, 本当の優しさ。

本田恵子
月の夜星の朝 5

Life is a vision shadowy of Truth;
(人生は真実のかすかな幻) [拙訳]

Coleridge (コルリッジ)
Religious Musings l. 396. (宗教的黙想)

もし苦しみがなかったら, 人間は自分の限界を知らなかったろうし, 自分というものを知らなかったろう。

レフ・トルストイ
戦争と平和 第三巻 第三部 9

One regrets the loss even of one's worst habits. Perhaps one regrets them most. They are such an essential part of one's personality.
(人はその最も悪い癖でさえ失うことを惜しがる。 多分それを失うことを最も惜しがるのだろう。 というのはそれがその人の人格の基本的な部分であるからなのだ。) [拙訳]

Oscar Wilde (オスカー・ワイルド)
Picture of Drian Gray
(ドリアン・グレイの肖像) 19.

Better for him that each sin of his life had brought its sure, swift penalty along with it. There was purification in punishment.
(人生に於いて罪を犯すたびに確実にすばやくその罰が下る方がいいのだ。 罰には浄化というものがある。)[拙訳]

Oscar Wilde (オスカー・ワイルド)
Picture of Drian Gray (ドリアン・グレイの肖像) 20.

The soul is born old but grows young.
That is comedy of life.
And the body is born young and grows old.
That is life's tragedy.
It's comedy also. Sometimes.
(魂は年老いて生まれ次第に若くなっていく。
それが人生の喜劇だ。
体は若く生まれて次第に年老いていく。
それが人生の悲劇というものだ。
それは屡々喜劇でもあるのだが。) [拙訳]

Oscar Wilde (オスカー・ワイルド)
A Woman of No Importance (重要性のない女性) act I.

If experience could teach mankind anything, how different our morals and our politics would be, how clear, how tolerant, how steady! If we knew ourselves, our conduct at all times would be absolutely decided and consistent; and a pervasive sense of vanity and humour would disinfect all our passions, if we knew the world. As it is, we live experimentally, moodily, in the dark; each generation breaks its egg-shell with the same haste and assurance as the last, pecks at the same indigestible pebbles, dreams the same dreams, or others just as absurd, and if it hears anything of what former men have learned by experience, it corrects their maxims by its first impressions, and rushes down any untrodden path which it finds alluring, to die in its own way, or become wise too late and to no purpose.
(経験というものが卑しくも人間に何かを教えるということができるのであるとすれば, 我々の道徳や政治というものがいかに異なったものになり, いかに寛容で, いかに普遍のものになるであろうか。 もしも我々が我々自身というものを知るとすれば, 我々の行為はいかなるときも完全に迷うことなく決定され矛盾しないでいることであろうか。 そしてもしも我々が世界というものを知るとすれば, 広まってしまっている虚栄と諧謔の感覚は我々の情熱をいわば消毒するであろう。 ところが実際は, 我々は暗闇の中を手探りで, 雰囲気で持って生きているに過ぎない。 各々の世代は最後の世代と同様の性急さと確信とを持って卵の殻を破り, 同じ食べられない小石をつつき, 同じ或いは同様に不合理な夢を見る。 そしてもしも経験によってその前の世代の人々が学んだことを何か聞くとすれば, その第一印象によって彼らの金言を修正し, 魅惑的だと思われる未踏の道に突進し, 自らの道に死ぬか, 或いは既に時遅くして又は何の目的もなしに賢くなるかどちらかなのである。) [拙訳]

George Santayana (ジョージ・サンタヤナ)
Tipperary (ティペラリー) in Soliloquis in England (イギリスでの独白) (1922)

経験と呼ばれるものは, 我々の性格の或る特徴が我々自身の目にはっきり見えたということに他ならない。 だから, それは又自然に現れてくるものだし, 一度我々自身にはっきり自覚されたら, 一層強く現れてくる。 従って, 最初我々を動かした自発的衝動は記憶の暗示によって強化されるわけだ。 個人の最も陥りやすい人間性の剽窃 (ひょうせつ) (己の過失を固執しつつ次第に悪化させていく国民の場合でさえそうだが,) それは自分自身の剽窃である。

Marcel Proust (マルセル・プルースト)
A la Recherche du Temps Perdu.Tome VI Albertine Disparue (La Fugitive)
(失われた時を求めて 逃げ去る女 井上究一郎訳) 第一章

These are early days, Trot, and Rome was not built in a day, nor in a year. You have chosen freely for yourself, and you have chosen a very pretty and a very affectionate creature. It will be your duty, and it will be your pleasure too---of course I know that; I am not delivering a lecture---to estimate her (as you chose her) by the qualities she has, and not by the qualities she may not have. The latter you must develop in her, if you can. And if you cannot, child, you must just accustom yourself to do without'em. But remember, my dear, your future is between you two. No one can assist you; you are to work it out for yourselves. This is marriage, Trot; and Heaven bless you both, in it, for a pair of babes in the wood as you are!
(若いときのことだよ, トロット, ローマは一日で作られたわけではないし, 一年で作られたわけでもない。 お前は自分で自由に選んだのだ, そしてとても良く優しい娘をね。 それはお前の義務となり喜びともなるだろう --- 勿論そうさ。 私は別にお説教をしようってんじゃない --- (お前が彼女を選んだのだから) 彼女の性格に従って, そして彼女の持っていないであろう特質によって彼女を評価することがだ。 彼女の持ってない特質は出来ることならお前が育てていかなくてはならない。 もしそう出来ないのなら, そんな性質でないことに慣れていかなくてはならない。 だけど覚えておくんだ, お前達の未来はお前達にかかっている。 誰もお前達を助けることは出来ない。 お前達自身の為に努力していかなくてはいけないのだ。 これが結婚だよ, トロット, そして天はお前達二人を祝福してくださるだろう, お前達が森で迷った二人の赤ん坊であるかのように !) [拙訳]

Charles Dickens (チャールズ・ディケンズ)
David Copperfield (デイヴィッド・カパーフィールド)
XV Our Housekeeping (我々の家事)

Why wilt thou always mourn for Paradise?
Can we not make another?
                 Where?
                      Here, or
Where'er thou wilt: where'er thou art, I feel not
The want of this so much regretted Eden.
(何故あなたはいつも楽園のことを嘆いているの ?
もう一つ作れないの ?
              どこに ?
                    ここによ, そうじゃなければ
どこでも好きなところに。 あなたがどこにいようと, 私は
失われたエデンの園のことを感じないの。) [拙訳]

Bylon (バイロン)
Cain: A Mystery (カイン: 秘密) act III, scene I, ll. 37-40.

人生が我々に提示するものは, 結果が新しい原因であるように, 新しい出発点と考えられないようなものは何一つない。

André Gide (アンドレ・ジード)
Les Faux-Monnayeurs (贋金遣い 川口篤訳) III 12.

人類の義務の為に一日の快楽を犠牲にし得ないものに禍あれ。

Jean-Jacques Rousseau (ルソー)
Julie ou la Nouvelle Héloïse (ヌーベル・エロイーズ 安士正夫訳) 第一部 39.

人間を作るものが理性であれば, 人間を導くものは感情なのです。

Jean-Jacques Rousseau (ルソー)
Julie ou la Nouvelle Héloïse (ヌーベル・エロイーズ 安士正夫訳) 第二部 7.

ある時期まで来たときに, 経験というものが私自身の意味である。又, 一人一人が自分の経験を持っていて, その経験は他の人の経験と置き換えることが出来ない。 或る一人の人間ということと, 或る一つの経験というものは全く同じことであり, その或る経験というものは, 一人の人間というものを定義するもので, それ以外に人間というものは考えられない。

森有正
生きることと考えること II <1>

人はみんな考える為に生まれて来るんだ。 何が生か, 何が死か, 何が善か, 何が悪か。 (中略) 大切なものは … 真実だよ, 生きるファイトだよ, 素朴な人間愛だよ。 そんなものを我々が, ごく最近でっち上げた美名や分別で壊してはならないんだ。

大島弓子
誕生

習癖の鎖は, 殆ど感じられぬほど細いのだが, 気付いたときには, もう断ち切れないほど頑丈である。

未詳

... 自分がまだ小さいって気付くから, 人間は大きくなれるんじゃないの?

星崎真紀
ライオンは起きている Chap.4. Boys in the U.S.A.

眠りは青春と恋に似ている。失えば二度と見つからない。

Marcel Proust (マルセル・プルースト)
A la Recherche du Temps Perdu.
Tome V La Prisonnière
(失われた時を求めて 囚われの女 井上究一郎訳) 第一章

I know there is [hell] but it's right here on earth. Not after we die. There's nothing after we die, Scarlett. You are having your hell now.
([地獄が]あるということを知っているさ, でもまさしくこの地球上にね。我々が死んだ後じゃぁなくって。 死んだ後には何にもないのさ, スカーレット。 君は今君の地獄を見ているのさ。) [拙訳]

Margaret Mitchell (マーガレット・ミッチェル)
Gone with the Wind (風と共に去りぬ)
vol. II part four Chap. XLVII

Life's under no obligation to give us what we expect. We take what we get and are thankful it's no worse than it is.
(人生という奴には我々に我々の期待するものを与えなくてはならないなどという義務はまったくない。 我々は我々に与えられたものを受け取り, もっとひどいものでなかったことを感謝するのだ。) [拙訳]

Margaret Mitchell (マーガレット・ミッチェル)
Gone with the Wind (風と共に去りぬ)
vol. II part four Chap. LIII

悩みなしには恋することも出来ず, 苦しまずには真理を学ぶことも出来ないと言った具合に, でき損なった生物なら (これは恐らくこの自然界では人間のことだろう), その生涯は所詮味気ないものだろう。 だが幸福な歳月とは失われた歳月なのだ。 苦悩を先決条件だとする考えは, 常に仕事の考えに結びついている。 新しい作品を心に描くには先ず苦痛を忍ばねばならないという考えから, 我々はいつも作品に着手することを恐れる。 そして苦悩が人生に於て遭遇する最善のものだと分ると, 恐れることなく我々は死を, いわば解放と考えるのである。

Marcel Proust (マルセル・プルースト)
A la Recherche du Temps Perdu.
Tome VII Temps Retrouve
(失われた時を求めて 見出された時 井上究一郎訳) 第三章

確かなものなんてないさ, 何処で生きてたって。

高口里純
幸福 (しあわせ) のスタア

いつも, 悲しいことだけ, 雨のようにいっぱい降ってくるけど, だけどね, それは, 雨のようにいつかはきっとやむものなのよ。

岩館真理子
ぷりんちゃん part 2 「雨の日のかくれんぼ」

回り道も大切。

市田ひろみ
メレンゲの気持ち
NTV, Saturday, 9th August, 2003.

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