中島康晴 tenor solo recital

Sunday, 26th August, 2001.
すみだトリフォニーホール
19:00 -- 21:05

中島康晴, tenor.
ヴィンチェンツォ・スカレーラ, pfte.

第一部 (19:00 -- 19:46)

  1. グルック: 歌劇 「パリーデとエレーナ」 より 「おお, 我が優しき熱情」
  2. ヘンデル: 歌劇 「セルセ」 より 「オンブラ・マイ・フ (懐かしい木陰)」
  3. アレッサンドロ・スカルラッティ: 歌劇 「愛のまこと」 より 「陽はガンジス川に昇り」
  4. ドメニコ・スカルラッティ: ソナタ L. 23 in E-dur. (piano solo)
  5. ベッリーニ: 「マリンコニーア, やさしい妖精」 (「6 つのアリエッタ」 第 1 曲)
  6. ベッリーニ: 「喜ばせてください」 (「6 つのアリエッタ」 第 6 曲)
  7. ベッリーニ: 「行け, 幸せな薔薇よ」 (「6 つのアリエッタ」 第 2 曲)
  8. ドニゼッティ: 歌劇 「ラ・フォヴァリータ (愛妾)」 より 「やさしい魂よ」
  9. プッチーニ: 歌劇 「ラ・ボエーム」 より 「冷たい手を」

[15 分休憩]

第二部 (20:00 -- 20:45)

  1. トスティ: 「君なんか, もう愛していない」
  2. トスティ: 「最後の歌」
  3. トスティ: 「可愛い口元」
  4. トスティ: 「暁は光から闇を隔て」 (「アマランタの 4 つの歌」 第 2 曲)
  5. グラナードス: 組曲 「ゴイェスカス」 から 「嘆き, 又はマハと夜鳴きうぐいす」 (piano solo)
  6. グノー: 歌劇 「ロメオとジュリエット」 より 「ああ, 太陽よ昇れ !」
  7. マスネー: 歌劇 「マノン」 より 「ああ, 消え去れ ! 優しい面影よ !」

Encore:

  1. マスネー: 歌劇 「ウェルテル」 より 「春風よ, 何故私を目覚ますのか」
  2. ヴェルディ: 歌劇 「第一回十字軍のロンコバルド人」 より 「私の喜びで」
  3. ヴェルディ: 歌劇 「リゴレット」 より 「女心の歌」

朝 7:00 頃雨が降っていたので, 天気を危ぶんでいたが, 問題なく晴れ。 17:30 頃横浜駅で例の可愛いお嬢さんと待ち合わせをして出かける。 今回は遅刻もしないで時間通り

今回この recital を半ば強引に誘ったのは, 前回ガラ・コンサートで, 彼の歌声を聴いて, 彼女が大分ご執心だったから。 電車の中からかなりご機嫌♪

すみだトリフォニー・ホールは, 今回初めてであったが, pipe org. が正面中央にどでかく据えてあり, Spanish trumpet --- というのだと思った --- が水平に出ており, 回転する飾りがあった。 そのうちめーが弾くのが見れるかもしれん (笑)。 今回は 3 列目中央よりやや右。 会場に入るとすぐに fan club の受付があったのからも推察されるように, 聴衆もある程度この fan club 会員が占有していると思われる。 しかし, その割には, 第二部の時, どうやら第一部で帰っちゃったらしい空いた席が散見した。

さて, 中島康晴氏であるが, 前回も少し書いたが, 張りのある豊かな声で, ドニゼッティやプッチーニ, 或いはグノー, マスネーを歌うときの大胆さ, 又, 一寸どの曲だったかはっきり覚えていないが --- トスティ: 「可愛い口元」 ? --- の繊細さが良く出ていた。 プログラムの 「ごあいさつ」 に 「現在の中島の声に合ったレパートリーを中心にプログラミング致しました」 とある通り。

Pianist のヴィンチェンツォ・スカレーラ氏は初めて拝聴したが, ベルゴンツィ, カレーラス, リッチャレッリ, ヴァドゥヴァ, カヴァリエ, サバッテイーニ, ジョルダーニ, スコット, ファブリッチーニ等の伴奏者として活躍しているだけあって, バランスの取り方といい, ニュアンスの付け方といい, 素晴らしかった。 ゴイェスカスの 「嘆き, 又は...」 は初めて聴いたが, 極めて romantic な曲だ。 Laro の演奏した同じゴイェスカスの 「愛の言葉」 といい, ゴイェスカスもいいなぁと思い, 楽譜を買ってくる気になった --- 多分弾けないだろう (笑)。

演奏終了後, 中島氏よりもスカレーラ氏の方が, 花束やら present やら沢山もらっていた。 一体どっちの recital なのか (笑)。 しかしその割には, 演奏中は piano solo だと, 一寸態度が悪く, 咳払いなどしているのがいたのは何故であろうか ?

尚, この日の演奏は (株) ワーナーミュージック・ジャパン, ワーナークラシック・ジャパンから 2002 早春に発売される模様である。 興味のある方は時期が来たら, そちらの HP をご覧になると良い。


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