佐藤しのぶソプラノリサイタル

Sunday, 10th June, 2001.
神奈川県民ホール
15:05 -- 19:38.

佐藤しのぶ, soprano
森島英子, piano

曲目:

G. F. Händel (ヘンデル): Ombra mai fu オンブラ・マイ・フ (懐かしきこの木陰)
G. B. Bononcini (ボノンチーニ): Per la gloria d'adorarvi (お前を讃える栄光のために)
G. Giordani (ジョルダーニ): Caro mio ben (いとしい女よ)
A. Scarlatti (スカルラッティ): Le violette (菫)
G. F. Händel (ヘンデル): Lascia ch'io pianga (私を泣かせてください)

(小休止)

F. Liszt (リスト): Rigoretto-Paraphrase (リゴレット・パラフレーズ, ピアノ独奏)

(小休止)

G. Rossini (ロッシーニ): Promessa (約束), Una voce poco fa in 'Il Barbiere di Siviglia' (「セヴィリアの理髪師」 より 今の歌声は)

[休憩]

G. Puccini (プッチーニ): 'Madama Butterfly' (蝶々夫人) より

Egli, col cuore gorsso -- Un bel dì (或る晴れた日に)
Ho creduto morir -- Che tua madre dovrà (母さんはお前を抱いて)
Vedrai, piccolo amor -- Tutta la primavera (花の二重唱)
Intermezzo (間奏曲)
Verrà, 〜 Dormi amor mio (子守歌)
Tu, tu, (可愛い坊や)


第一部: 15:35 -- 16:18

初めは緑色のドレスを纏って登場。

オンブラ・マイ・フの最初の「オ」の音を 丁寧にそこに置くように歌う。
緩急の順に曲が進んでいく。
Caro mio ben のリピート部の p の音が素晴らしい。

Lascia ch'io pianga の後の休憩で, ルイ王朝風 (?) の豪華なドレスに着替えてきた。

Liszt の 「何とか」 パラフレーズというのはだいたい聴いていて詰まらないと思っていたが, この日の演奏は, ニュアンスたっぷりで技巧のみに走っていない, 非常に良い演奏であった。 このような演奏ならば, Liszt のパラフレーズも面白いのだなぁと思った。

第二部: 16:40 -- 17:15

黄色の喋の刺繍のある振り袖。 桃色の打ち掛けが舞台上手に掛けてある。
演出も充分。

全般に, 当たり前なのだろうが, 声も音も安定していて, とてもよく楽しめた。 やはり世界の一流の人は違うと思った。 この前買った 8 -- 20 倍という binoculars を持って行ったが, 演技も素晴らしい。 そのうちオペラの方も見てみたいものである。


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