Vincenzo Bellini (ヴィンチェンツォ・ベッリーニ):
I Capuleti e i Montecchi (カプレーティ家とモンテッキ家)
(Ricordi ed. リコルディ版)
Libretto (台本): Felice Romani (フェリーチェ・ロマーニ)
Guilietta (ジュリエッタ): Mariella Devia
(マリエッラ・デヴィーア), soprano.
Romeo (ロメオ): Sonia Ganassi (ソニア・ガナッシ), mezzo-soprano.
Tebaldo (テバルド): 佐野成宏, tenor.
Capellio (カペッリオ): 妻屋秀和, bass.
Lorenzo (ロレンツォ): 三浦克次, bass.
合唱: 藤原歌劇合唱団合唱部
Orchestra: 東京フィルハーモニー交響楽団
非常に良い天気, 初夏のようだ。 いつもの可愛いお嬢さんと, 今日は横浜で昼食を共にしてから上野へ。 大分時間があったのでアメ横なんぞをぶらぶらと見て回る。 恩賜公園入り口には桜が咲いていた。 TV の天気予報では, 一週間後にはソメイヨシノも満開になるということであった。
今日の演目 「カプレーティ家とモンテッキ家」 はあんまり演奏されることが多くないものであるが, 内容は誰でもご存じと思われる 「ロミオとジュリエット」 である。 尤も W. Shakespeare のとは一寸だけ違ってはいる。 今回は何故か字幕が上にある。 左右の方が見やすいのだが。
序曲と第一幕第一場 15:05 -- 15:38
序曲は Sinfonia と書かれている。 5 分ほど。
第一場はカプレーティ家に一族が集合している。 テバルドがジュリエッタの父カペッリオにジュリエットを欲しいと申し出ると, 父は一も二もなく賛成する。 ロメオが和平を申し出に来るが, 皆信用せず紛糾。
ここではテバルドのアリアとロメオのアリアが美しい。
第一幕第二場 -- 16:10
一応黒い幕が下りて場面転換。 ジュリエッタの部屋。 奥にバルコニー。 冒頭のアリア Oh, quante volte ! (ああ, 幾たびか) は非常に素晴らしい。 ここを聴くだけでもこの opera を聴く価値がある。
ここにロメオが現れて, ジュリエッタに僕と逃げようと説得するが応じない。 諦めて出ていく。
ここの二重唱も聞きどころ。
第一幕第三場 -- 16:30.
カプレーティ家での婚礼。 モンテッキ家の人々の乱入と抗争。 ロメオとジュリエッタの仲が露呈して, ジュリエッタは気絶してしまう。
<25 分休憩>
第二幕第一場 16:55 -- 17:10
気絶していたままだったジュリエッタが目覚め, 一体どうなったのだろうと心配している。 ロレンツォが睡眠薬を渡す。
第二幕第二場 -- 17:28
ロメオがロレンツォが待っているところにテバルド登場。 二人が争っているところにジュリエッタの死を告げる声が聞こえてくる。 葬儀の列が通過する。
第三幕第三場 -- 17:50
ジュリエッタの墓の前にモンテッキ家の人々が集まっている。 ロメオの嘆き。 ロメオは暫く一人にしてくれという。 (場面転換)
墓の中。 ジュリエッタが一人倒れている。 ロメオは毒薬をあおり, ジュリエッタの隣で横になる。 すると折しもジュリエッタが目覚める。 短い二重唱。 ロメオはジュリエッタに Vivi, ah ! vivi, e vien talora sul mio sasso a lagrimar (生きてくれそして時々僕の墓に来て泣いてくれ) と言い残し死ぬ (Addio ... ah ! Giulie...). ジュリエッタはロメオの亡骸の上にくずおれる。
そこにカプレーティ家とモンテッキ家の人々が駆けつける。 カペッリオが一体誰が殺したのだ (Uccisi ! da chi?) と言うと, ロレンツォとモンテッキ家の人々はそれはお前だ (Da te, spietato) と言う。
この opera は非常にすばらしい。 日本ではほとんど知られていないし, 上演回数も少ないと思われるが, 残念なことだ。 機会があったら, 是非とも聴いてみることをお勧めする。 尚 Teldec から (別の人が歌っているが) CD も出ている。