Ludwig van Beethoven (1770 -- 1827)
Piano Concerto Nr. 5 in Es-dur, op. 73 (皇帝)
Solist: Maurizio Pollini (マウリツィオ・ポリーニ)
Symphony Nr.7 in A-dur, op. 92.
The Royal Concertgebouw Orchestra (ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ)
Riccardo Chailly (リッカルド・シャイー)
曇。 雨が降るんじゃないかと心配していたが取り敢えずもった。 開演が 6:00 p.m. と一寸早いので, 家でクラッカー 6 枚 (80 kcal) とゆで卵二個を食べて出る。 みなとみらいホールはいいホールなのだが, いかんせん海の近くなので桜木町駅からランドマークまでの道程が寒くていけない。 よく考えたら県民ホールも海の近くで寒い。 港町の宿命か (笑)。
チケット及びチラシには開場時間が書いてなかったのだがホールに着いてみて 5:20 であると知る。 まだ時間があるのでその辺をうろうろする。 5:00 に singing tree で pipe org. 演奏 (録音だったが) があるという放送があったので行って見てみる。 大きな Christmas tree の電飾の performance と pipe org. (及び percussion) の演奏であった。 水上の音楽の Allegro, 主よ人の望みの喜びよ, 威風堂々, 諸人こぞりて, を使っていたのが分かった (他にも曲名が出て来ないが知っている曲が多かった)。 最後に諸人こぞりてをカリヨンでやって終了。 早めに来て良かったかもしれないが, 一人で見るのは一寸つまらない。
開場時間になって会場に入る。 直ぐにはホール内には入れないのだが, program を買って読む。 ホールに入ると piano が指揮台のすぐ前 --- というか逆に指揮台の真ん前を piano が占有している。 一寸不思議な配置だ, と思ったのだが, Pollini は演奏中左前を見ていたのでこの方が都合がよいからこうなったのかもしれない。 因みに舞台上はかなり余裕があった。 「携帯の電源をお切りください」 というアナウンスが入った途端に着信音を鳴らした人がいて笑った。
知っている人もいるだろうが, オランダ語の concertgebouw というのは "concert building" という意味なのだそうだ。
楽団員が入場してきて, piano の A をコンマスが叩いて (直ぐ oboe が音を出して) 先ず管が tuning, 続いて再び piano を叩いて弦が tuning. その後ややあって客電が落ちる。 と途端に咳払いの嵐。 一寸不思議な光景なので笑いが起こる。
Pollini と Chailly が入場してきて, 「皇帝」 が始まる。今回の席は 1C14-1 という左端なので指はある程度良く見える。 良く指が回り, touch の違いを良く出している。 「溜め」 は少ない。 Pollini にしては余技という感じなのか軽快。 1st Mvt では, こんなところに vc の solo があったというのを発見。 2nd Mvt は tempo がゆっくり目で, 出だしの vn 等はまるで祈りのようである。 3rd Mvt では勢い余ったのか (Pollini か Chailly かはっきりしないが) 「ドン」 という音が聞こえた。 Pollini はとても還暦とは思えない。
これで Pollini の出番は終りなのでアンコールは 6 回も行われた。 偶数回の時は Chailly は出て来なくて Pollini だけ。 果てしなく続きそうだったが楽団員が退場して終了。
6:48 から 15 分休憩。 Piano は左手の方の空間に片付けられた。
開演のアナウンスがされる前から, 楽団員が数人席について練習などしている。 1st vn の席に置いてある楽譜が自分のものと違うらしく, 前後で入れ替えを行っている。 同じく 1st vn の女性奏者がどうやら皆同じ bag を持っていて, 一様に席の肩に掛けているのが一寸不思議。
「第 7」 は全般的に管が普通より強く出ている感じがした。 抑々 「第 7」 を生で聴くのは初めてかもしれない。 3rd Mvt の trio が普通より速すぎると思った。
アンコールで演奏されたのは同じ Beethoven の 「プロメテウスの創造物」 序曲だった。 多分初めて聞いた曲で 「常動曲」 かと思った。 類似点があるかどうかも不明。
外に出て来たら 8:05 だった所為か又 singing tree が全く同じ performance をやっていた。