相模原室内合奏団演奏会

Sunday, 28th November, 2004.
グリーンホール相模大野
15:30--17:37


相模原市市制五十周年記念 さがみはらの音楽家たちコンサート No. 39.

George (Alexandre-César-Léopold) Bizet (1838/10/25--1875/6/3):
From Carmen Suite
(Prelude for the 1st act, interludes for 2nd, 3rd, and 4th acts.)
the 1st and 2nd L’arlésienne suites (アルルの女組曲)

武満徹 (1930/10/8--1996/2/20):
November Steps (1957, New York Philharmonic Orchestra 創立 125 周年記念委嘱作品)
Family Tree (系図---若い人達のための音楽詩---, 1982, New York Philharmonic Orchestra 創立 150 周年記念委嘱作品, 谷川俊太郎詩集 「はだか」 から, 岩城宏之編)

吉行和子, 朗読 (Family Tree)
三橋貴風, 尺八 (November Steps)
首藤久美子, 琵琶 (November Steps)
山岡秀明, accordion (Family Tree)

相模原室内合奏団
岩城宏之


Friday, 18th June, 2004 にグリーンホール相模大野から DM が来た中に, このチラシが入っていた。 はっきり言って Bizet の方はどうでも良いのだが, 武満の November Steps, Family Tree というのが大変興味を引いた。 相模原室内合奏団というのは初耳であり, 値段が \4000 と安く, 六歳から入場可能というのがやや心配ではあるが, 吉行和子は Family Tree の初演にも参加しているということであるし, 一寸 net 上の友人にも相談したが, 多少失敗してもいいかということで ticket 取りをした。

一般発売は 10:00 a.m. Sunday, 20th June, 2004 からだったのだが,  e+ の server mars とかいう奴がやたら重い。 結局 10:30 位まで繋がらず。 一応 pre-order も実施していることだし, もしかして実は競争率高いのか? と思ったが, いざ接続してみると受付番号が若いので, この数で server が重くなるんじゃどういう回線なのよ? と不思議に思う。 が, 実は受付番号というのがどうやら私個人の e+ 利用回数であるらしいことが判明。 ということはかなり混んでいたと思われる。 じゃぁ何が殺到する原因だったのだろうか? それは良いとして, 席は一階七列 31 で, かなり良いんじゃないの。 ということで一体どういう理由で server が重かったのか分からないまま終了。 あとは当日を待つのみ。

Sunday, 20th June, 2004.


晴。 14:45 頃 hall 前に着く。 外にいても寒いだけなので伊勢丹の中で暫く過ごす。

Hall 内に入ってみると 1F 17-31 は中央だが一寸前過ぎのような気がする。 あと二, 三列後ろのほうが良かった感じ。

弦楽器の配列は下手から 1st vn, 2nd vn, va, vc. Vc の後ろに CB.
で, CB の所に二台ほど普通の CB と違うのがあった。 どこが違うのかというと, 最低弦 (奏者が自分で CB を持ったときの一番右側の弦) がなんだか糸巻き側に延長されていて弦を抑える為の装置がついているといったもの。 これはいったい何と言う装置なのであろうか。

15:35 tuning. 岩城さん指揮台に昇る時によろけて転びそうになる。 もう結構な年だからなあ。

15:37 --
カルメン
序曲 弦の音が柔らかくてとても良い。
第二幕への間奏曲 Cl がなんだか一寸変。 そのあとリードかなんかを調整していた。
第三幕への間奏曲 ここは素敵。
第四幕への間奏曲 Ob が素敵。

アルルの女
Sax がとてもいい。
フラッターエコー (? 反射音?) がもろに聞こえてびっくり。
たまに演奏がもたついている所がある。
今まで気が付かなかったが, 意外に美しい曲が多い。 機会があったらアルルの女も観に行きたいものだ。
二曲目の所為か曲中の咳が多かった。
-- 16:21

《休憩 20 分》
トイレが変わっていた。
以前より女子トイレが大きくなっていた。

楽器の位置換え。
左右対称の配置 (というかオケ 2 sets 分になっている感じ)。
中央に harps 二台。
1F 中央の後ろのほうはぞろっと空席になっているのか?

16:42--
November Steps (十一月の階梯)
指揮者の下手側が琵琶, 上手側が尺八。
幽玄の世界という感じ。
純邦楽と前衛音楽が地続きに成っているという感じを受ける。
飴の皮の音, いびきが一寸邪魔。
Soloists に花束贈呈。
--17:03

楽器の配置換えに五分。 吉行和子だけマイク。
下手奥にチェレスタとハープ。 朗読は指揮者のすぐ下手側, アコーディオンが指揮者のすぐ上手側。
17:12 tuning.
17:13--
Family Tree (系図) --若い人達の為の音楽詩-- (岩城宏之編)
今日の目玉。 谷川俊太郎の詩集 「はだか」 から。
前衛的な始まりから古典的に転換。
グロッケンシュピールとアコーディオンが効果的に使われている。
「むかしむかし」 生まれたばかりの女の子 「私」 の語り。
「おじいちゃん」 自然と対話しているおじいちゃんを不思議に見ている。
「おばあちゃん」 死に行く祖母の描写。
「おとうさん」 「いつまでもいきていて」 と訴えかける。
「おかあさん」 優しくて素敵。 「ないても おこってもいいから かえってきて」 と訴えかける。
「とおく」 雄大だ。 遙か遠くに思える将来のこと。
朗読劇のような作品。 何故歌唱にしなかったのか不思議。
いい曲なので, もっと頻繁に演奏して欲しい。
出来る事なら今度は岩城宏之編曲版ではなく, original の大編成のものも聴いてみたいものだ。


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