第三十回現代日本のオーケストラ音楽演奏会

Friday, 21st July, 2006.
東京文化会館 大ホール
18:30--20:10


[第二十八回作曲賞入選作品]
加納明洋 (1956--): Negation of Peter’s for orchestra (ペテロの否認 オーケストラの為の) (ca 12min)
関谷尚美 (1969--): Reflections (ca 13min)
森川陽子: 水の翼 (AILE de L’EAU) (ca 16min)

表彰式

[招待作品]
一柳彗: ピアノ協奏曲第三番 分水嶺  (Piano concerto no. 3 “Cross Water road”) (1991) (ca 17min)
 

木村かをり, pfte.

山下一史, conductor
東京交響楽団


たまには現代音楽も聴きたくなって, 朝日新聞の招待に出ていたので応募してみたら当たった。 やはり現代音楽は当籤率が高い。

妻はこういうのは聴かないのかと思ったら, 僕が行くなら聴きたいという。 果たしてどういう反応をするか?

Thursday, 20th July, 2006.


この日は夜中から雨。 予報では何だかひどい雨になるということだったので, やや心配しながら学校に向かう。
 学校では, 他人の作った Excel book の保守。 メモもコメントも残っていないので, 一寸変なことがあると, 修正するのに何日もかかる。 この件で多分二週間位かかっているが, やっと一段落を見る (と思っているだけで, まだまだ troubles は続く?)。
 雨は午後には止んで, 出かけるのには丁度良かった。 が, bus が来るのも, 駅に行くのも予定より時間がかかり, 妻を待たせてしまう。

東京文化会館に着くと, 僅かに雨が降っている。 三十分ほど待って開場。 貰ったパンフレットを読む。

客の年齢層は高い模様。 六, 七割は入っているか? かなり空席が目立つ。

18:30 announce.

18:35 tuning.

Negation of Peter’s for Orchestra 18:37--

精神的な不安を表現しているような感じ。
Muted tuba の solo がもう一寸しっかりして欲しい (演奏者の問題)。
静かな悔悟が訪れる?
最後に激しく鳴って終わる。

遅れての入場者多数。

18:52 再 tuning.

Reflections 18:54--

幽けき音から始まって段々クレッシェンド。
Pfte と vn の solo あり。
Negation of Peter’s に比べ, 「主題」 というものがある (はっきりしている?)。
春の祭典っぽいところが一寸長く続いて, 今一つの印象。

19:12 再 tuning.

水の翼 19:12 -- 19:25

この曲も幽けき弦と打楽器から入る。
確かに水の雫っぽい描写音である。
クレッシェンドして, ff でアッチェレランドする。
ディミニエンドとリタルダンドして tempo I から一寸冗長っぽい感じがする。
再び段々水の音っぽくなると, 再びクレッシェンド, アッチェレランド。
はっきりとした分かりやすい終わり。

この水の音が一番良かったかな?
でも, 今回の三曲とも, 何だか感じが似ている。

表彰式 19:27--
曲の発表順に。 最後に花束贈呈。
「作曲賞」 はこの後の第二次選考会で決定され 24 日以降日本交響楽振興財団の HP で発表されるとの事。

《休憩 15 分》

急いでロビーに出て, 席を確保, 妻が買ってくれた京樽の寿司を急いで食べる。

分水嶺

19: 49 tuning.
編成が小さい。
木村かをり登場。 黒いドレス。

I 19:50--
速い。 pfte の和音が素敵。 Contra fagot いい。

II 19:56--
緩徐楽章。 2nd vn の弦が切れたらしい。

III 20:21--
速い。 カデンツァあり。 II の回想が入った。 I も回想されたのか?

2ch に拠れば, 第三楽章の last 等, 部分的に改定されていたらしい。

やはり前半の三作品よりも変化に飛んでいて, 面白い。
妻は story 性のある Negation of Peter’s が良かったと言っていた。

20:08 花束贈呈


演奏会後, 第二次選考委員会が開かれ, 厳正な審査の結果, 第 28 回作曲賞および最上位入選の該当作品はありませんでした。

との発表であった。


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