その他


ここの page には, 分類不能な格言や, とても格言とは言えないが美しい表現なども入れていきたいと思っています。そのため top page に載せなかったものも含める予定です。


Having a fine library does not mean that its owner has a mind enriched by books. (素晴らしい本を持っているからといって, その人の頭の中までもそうだとは限らない) [拙訳]

Proverb

私はこう尋ねられたことがある。科学者の悲劇とは, 彼は我々の知識に偉大な発展をもたらすことが出来るが, 人類は其を破壊目的の為に使うかもしれないということだと思われますかと。私は, 其は科学者の悲劇ではない, 人類の悲劇であると答えた。

Leo Szilard (シラード)

It was a night so beautiful that your soul seemed hardly able to bear the prison of the body. (余りにも美しい夜であった。魂が肉体の牢獄に堪え切れなくなりそうなほどだった。) [拙訳] (top page 未掲載)

William Somerset Maugham (モーム)
The Moon and Sixpence LIII (月と六ペンス)

’Ηλέκτρα (エレクトラ) ああ, 金色の夜を (はぐく) む暗い夜よ。

Ευριπιδης (エウリピデス)
’Ηλέκτρα (エレクトラ) l. 54.

泣けよ, 我が眼, 尽くるなき涙を注げ。

千夜一夜物語 (マルドリュス版) 第 974 夜

…そうさ, 百年でも二百年でも, 行き着ける場所がある奴はいい。いくらさまよっても, 行き着ける場所がある奴はいい。

長野加代子
ウィンディ=ウィロウ 風の村

festina lente. (ラテン語 ゆっくり急げ)

我々人間の意見の最も普遍の性質は多種多様ということである。

Montaigne (モンテーニュ)
Les Essais (エセー 原二郎訳) II 37.

L'homme modifie la nature sans cesse. (フランス語 人間は絶えず自然を変えてゆく。)

We cannot re-write the whole of history for the purpose of gratifying our moral sense of what should be. (我々は歴史のすべてを我々がそうあるべきという倫理観にかなうように書き換えることは出来ないのだ。) [拙訳]

Oscar Wilde (オスカー・ワイルド)
Pen, Pencil and Poison (ペンと鉛筆と毒)

history, the grand liar
(歴史, 大いなる嘘つき) [拙訳]

Bylon (バイロン)
Don Juan (ドン・ジュアン) Canto IX, LXXXI

自然の状態には現実的な事実に基づく破棄することの出来ない平等がある。 自然の状態にあっては人間同志の単なる違いが一方を他方に隷属させる程大きいことはあり得ないのだ。 社会状態には架空の空しい権利の平等がある。 この平等を維持するための手段そのものがそれをぶち壊しているのだ。 そして, 弱者を押さえつける為に強者に与えられている国家権力は, 自然が両者の間に置いた一種の均衡を破っているのだ (あらゆる国の法律に見られる普遍的な精神は, いつも弱者に対抗して強者を助け, 持たざる者に対抗して持てる者を助けることだ。 この不都合は避け難いことで, これには例外はない)。 この最初の矛盾から, 社会秩序の内に認められる表面的な事と現実的な事との間の一切の矛盾が生じて来る。 いつでも大衆は少数者のために犠牲にされ, 公共の利益は個人の利益の為に犠牲にされるだろう。 いつでも正義とか従属とか尤もらしい言葉が暴力の手段, 不正の武器として用いられるだろう。 だから, 他の階級にとって有益であると自ら主張している選ばれたる階級は, 実は他の階級の犠牲に於て其の階級自体に有益であるに過ぎない。 正義と理性の名に於てそういう階級に払わなければならないとされている尊敬を其処から考えてみなければならない。 後はそういう階級が占めている人々の幸福に一層役立つものであるかどうかを見て, 私達の一人一人が自分の状態についてどう考えなければならないかを知ることだ。

Jean-Jacques Rousseau (ジャン・ジャック・ルソー)
Émile ou de l’Éducation (エミール 今野一雄訳) IV

I have been patient, let me be so yet;
I had forgotten half I would forget,
But it revives---Oh! Would it were my lot
To be forgetful as I am forget !
(私はこれまで忍耐強かった, これからもそうでありますように
私が忘れるだろう事の半分を私は忘れてしまった。
しかしそいつはよみがえってくる --- ああ, それが私の運命であればいい
私が忘れてしまうが如く, 忘れ易くあれば !) [拙訳]

Bylon (バイロン)
The Lament of Tasso (タッソーの哀歌) IV ll. 78--81.

理性に従った享楽は禁欲よりも辛い。あるものを節制する方が, 無いのを我慢するよりもずっと辛い徳である。

Montaigne (モンテーニュ)
Les Essais (エセー 原二郎訳) II 33.

大事なものから目をそらしてしまったら, きっと全てがどうでもよくなってしまうだろう。

きっかわ良子
黄金色の帯

見よ, 我汝らをつかわすは, 羊を狼の中に入れるが如し。この故に蛇のごとく聡く, 鳩のごとく素直なれ。

Matt. (新約聖書マタイ伝) 10:16.

それ誰にても, 持てる人は与えられて 愈々(いよいよ)豊かならん。 されど持たぬ人は, その持てるものをも取らるべし。 この故に彼等には譬えにて語る。 これ彼等は見ゆれども見ず, 聞こゆれども聴かず, 又悟らぬ故なり。

Matt. (新約聖書マタイ伝) 13:12-13.

浅はかな少年よ, 何故, いたずらに, 儚い虚像を捕まえようとするのか ? お前が求めているものは, 何処にもありはしない。 お前が背を向ければ, お前の愛しているものは, 無くなってしまう。 お前が見ているのは, 水に映った影でしかない。 そのものは, 固有の実体を持たず, お前と共に来て, お前と共に留まっているだけだ。 お前と共に立ち去りもするだろう --- お前に立ち去ることが出来さえすれば !

Ovidius (オウィディウス)
Metamorphoses (メタモルフォーゼ) III

(だって,) 自分がやったことを撤回して良いというなら, やり始めないのが一番良かったということになる。

Ovidius (オウィディウス)
Metamorphoses (メタモルフォーゼ) IX

The human is the only guilty animal.
(人間だけが罪深い動物だ) [拙訳]

John Steinbeck (ジョーン・スタインベック)
East of Eden (エデンの東) Part 2. Chap. 22, §4.

憧れは憧れ, 夢と現実とは違う。それは「差」じゃなくて, 「違い」なんだよきっと。

望月玲子
水玉模様の夏 Summer Illusion

大事なことは, すぐ忘れてしまう... 大切なことは, いつだって......

岩館真理子
えんじぇる IV

...抑々現実なるものが, たとえ必然的な現実であっても, 十が十まで予想は付かないものなのである。 他人の生活について何か正確な一点を掴んだ人は, すぐそこから正確でない様々の結論を引き出し, 新しく発見した事実の中にその事実とはまさしく何の関係もない色々な事実の説明を見て取るものである。

Marcel Proust (マルセル・プルースト)
A la Recherche du Temps Perdu.
Tome V La Prisonnière
(失われた時を求めて 囚われの女 井上究一郎訳) 第一章

二十世紀は夜である。 夜とは実存のことだ。そして実存とは, 夜目醒めている者の謂だ。

未詳

(この格言について d3 氏より, 矢内原伊作が
「二十世紀とは何か。 夜である。
実存とは何か。 夜起きている者である。」
 との言葉を残しているらしいという情報が寄せられました。 感謝 !)

42だから, 目を覚ましていなさい。 いつの日, 自分の主が帰って来られるのか, あなた方には分からないからである。 43このことをわきまえていなさい。 家の主人は, 泥棒が夜のいつ頃やって来るかを知っていたら, 目を覚ましていて, みすみす自分の家に押し入らせはしないだろう。 44だから, あなた方も用意していなさい。 人の子は思いがけないときに来るからである。

Matt. 24.
新共同訳聖書
(未掲載)

Le moi est haïssable. (我意は忌まわしい)

Blaise Pascal (パスカル)

なくしたくないものに限って --- すぐなくしてしまう。

米沢りか
一月の果実

全てが消耗し, 全てが亡びるこの世界で哀れに崩れ, 跡形もなく「美」よりももっと完全に亡びてしまうものがある。 それは「苦悩」だ。

Marcel Proust (マルセル・プルースト)
A la Recherche du Temps Perdu.
Tome VI Albertine Disparue (La Fugitive)
(失われた時を求めて 囚われの女 井上究一郎訳) 第四章

They're like fish out of water or cats with wings.
(彼らは水の外の魚, 或いは翼のある猫のようだ) [拙訳]

Margaret Mitchell (マーガレット・ミッチェル)
Gone with the Wind (風と共に去りぬ)
vol. II part four Chap. XLIII

L’homme n’est ni ange ni bête. (人間は天使でも獣でもない)

Blaise Pascal (パスカル)

同じ比喩もそれを出発点とすれば誤りとなるし, それを到着点とすれば本当ともなる。

Marcel Proust (マルセル・プルースト)
A la Recherche du Temps Perdu.
Tome VII Temps Retrouve
(失われた時を求めて 見出された時 井上究一郎訳) 第三章

不当な迫害にめげることなく, 自分自身を見つめることが出来なければ, 砂漠の時代を生きてはゆけない!! どんなに歪んでいようと, 私は私だ!

沖倉利津子
ヒロインになれない

Ask no questions and you'll hear no lies.
(質問などするな。 そうすれば嘘など聞かずに済む。) [拙訳]

James Joyce (ジェームズ・ジョイス)
Ulysses 11 Sirens
(ユリシーズ第 11 挿話サイレン)

一体, 釣りや猟をする連中は皆不人情な人間ばかりだ。 不人情でなくて, 殺生をして喜ぶわけがない。 魚だって, 鳥だって殺されるより生きてる方が楽に決まってる。
 釣りや猟をしなくっちゃ, 活計が立たないなら格別だが, 何不足なく暮らしている上に, 生き物を殺さなくちゃ寝られないなんて贅沢な話だ。

夏目漱石
坊ちゃん 第五節

貴方の生きている所に貴方は属しており, 或る場所を最も近いと感じるとき貴方はその一部となっているのです。

ピート・モンドリアン (抽象画家)

或る物が偶然と呼ばれるのは, 我々の認識の欠陥に関連してのみであって, それ以外の如何なる理由によるのでもない。 即ち, その本質が矛盾を含むことを我々が知らないような物, 或いはそのものが何の矛盾も含まないことを我々が良く知っていてもその原因の秩序が我々に分からない為にそのものの本質について何事も確実に主張し得ないような物, そうした物は我々に必然であるとも不可能であるとも思われないので, 従ってそうした物を我々は偶然とか可能とか呼ぶのである。

Spinoza (スピノザ)
Ethica (エチカ, 畠中尚志訳) 第一部定理三十三備考一

その本性から或る結果が生じないような物は一として存在しない。

Spinoza (スピノザ)
Ethica (エチカ, 畠中尚志訳) 第一部定理三十六

ΝΙΨΟΝΑΝΟΜΗΜΑΜΗΜΟΝΑΝΟΨΙΝ (自分の顔だけでなく自分の罪をも洗いなさい。)

Νους πάντα διεκοσμήσε. (精神は万物を統ぶ)
(υ に付いているアクセント記号が失われてしまっている。)

アナクサゴラス

Maxime miranda in minimus. (最小のものに最大の驚きがある。)

我々の幻想が最大の愛情で愛しんできたものも, 現実の爪牙に裂かれて, 惨憺たる最期を遂げるのである。

J.-H. Fabre (ファーブル)
Souvenirs Entomologiques (昆虫記)

神と自然とは余計なものを何も作りはしない。

アリストテレス
天体論 I iv 271a30

「… ? どうして ? あんなにキレイなのに」
「そのキレイな花が, 一日一日枯れてゆくさまを見て楽しむなんてまっぴら, 悪趣味もいいとこ !! 昔は好きだったんだけど …… 造花の方がよっぽどましだわ。」
「…… でもキレイだよ。 作り物の花なんかより, 生きてすぐ枯れちゃう花の方が, ずっとキレイだよ」

清水玲子
ウイーク デイ

Γνωθι Σεα’υτων. (汝自身を知れ)
(二つある ω に付いているアクセント符号が失われてしまっている。)

Le style est l'homme meme. (文体は人そのもの)

Conte de Buffon
Discours sur le Style

一見下らないと思える情熱こそ, 人類を進歩させてきたんだ !

竹坂かほり
空のオルガン
第12話 僕の庭へようこそ

お願い, 大人になんか負けないで ! 大人の無責任な言葉になんか負けないでぇ。

たけだ亜紀
さよなら放課後

一秒毎に綺羅めいているその瞬間を大切に守って, いつも, どこにいても, 勇気を …

岡野史佳
フルーツ果汁 100% 第十一回
Fresh 6 MOMENT (前編)

Titus-Livius (ティトゥス-リヴィウス) がカルタゴ人を論じて申したように, 多数の勢いは常に最良なるものを凌ぐものである。

François Rabelais (フランソワ・ラブレー)
Pantagruel roy de Dipsodes (パンタグリュエル物語 第二之書) 第十章

Ab alio exspectes, alteri quod feceris. (汝が他人に為すことは他人もこれを汝に為すと信ぜよ。)

Publius Syrus

朋友は我が歓びを倍にし, 悲しみを半分にする。

Cicero (キケロ)

La maladie ne crée pas, mais libère (freisetzen). (病気は何かを作るのではなく, 解放するのである)

H. Ey
Esquisse d’une conception organo-dynamique de la structure, de la nosographie et de l’étiopathologique des maladies mentales: Psychiatrie der Gegenwart, Band 1 / 2, Springer Verlag.

Er irrt der mensch, so lang er strebt. (人間というものは, 努力する限り迷うものだ。)

Goethe (ゲーテ)
Faust (ファウスト) Z.317.

神は全ての人々を自由人として放ちたもうた, 自然本性は誰一人をも奴隷として作ってはいない。

’Αλκιδάμας (アルキダマス)
Μεσσηνιακός (メッセニア演説)

「もし君が正しいことをいうなら, 神々は君を愛するだろう, しかし正しくないことをいうなら, 人間どもが愛するだろう。」

’Αλιστοτέλης (アリストテレス)
Τέχνη ‛Ρητορική 1399a23--
(直訳すると 「修辞学の技術」 だが, どういう邦題だったか忘れてしまった)

[だが] 現実に当てはめてみれば, あらゆる場合に勝るのは
言葉であって, 行いではないのが人の世なのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
ΦΙΛΟΚΤΗΤΗΣ (フィロクテーテース) ll. 98 -- 99.

'Tis strange, --- but true; for truth is always strange;
 Stranger than fiction: if it could be told,
How much would novels gain by the exchange !
 How differently the world would men behold !
How oft would vice and virtue places change !
(それは奇妙なこと --- だが真実だ。 というのも真実とは常に奇妙なもの。
 小説よりも奇妙だ。 語られ得るものなら
交換によって小説がいかに多くを得ることだろうか !
 人がいかに世界を異なったものとして見ることだろうか !
いかに屡々悪と徳とがその居場所を変えることであろうか !) [拙訳]

Bylon (バイロン)
Don Juan (ドン・ジュアン) Canto XIV.

希望 ’ελπίς とは目覚める人の夢 (’εγρηγορότος ’ενύπνιον)

’Αλιστοτέλης (アリストテレス)

If I was as wise as that, I should have a headache all day long, I know I should!
(もしもそんなに賢かったら, 一日中頭痛がすることでしょう。 ええ, 絶対 !) [拙訳]

Lewis Carroll (ルイス・キャロル)
Sylvie and Bruno (シルヴィーとブルーノ)
XII A Musical Gardener (音楽的庭師).

O, beware, my load, of jealousy;
It is the green-eyed monster, which doth mock
The meat it feeds on: that cuckold lives in bliss
Who, certain of his fate, loves not his wronger;
But, O, What damned minutes tell he o'er
Who dotes, yet douts, suspects, yet fondly loves !
Poor and content is rich, and rich enough;
But riches fineless is as poor as winter
To him that ever fears he shall be poor.
Good heaven the souls of all my tribe defend
From jealousy !
(只単に 「嫉妬」 のことを 「緑の目の怪物」 というのの出典がここにあるらしいということを言いたいだけです。)

William Shakespeare (シェークスピア)
Othello (オセロ) 3.3.167--177.

「どんな機械だって嘘は付けませんよ」 とブラウン神父は言った --- 「真実を言うことも出来ませんしね」

Gilbert Keith Chesterton (チェスタートン)
The Mistake of the Machine (機械の過ち)
in The Wisdom of Father Brown (ブラウン神父の知恵)

自然とは, 全宇宙とその部分に良く入り込んでいる神と神的理性以外の何ものであろうか。

Seneca (セネカ)
de beneficiis (恩恵について) 4-7-1.

All things are difficult before they are easy.
(簡単に思えるまでは, 全てのことは難しい。) [拙訳]

Proverb

Courtesy costs nothing.
(礼儀正しくするのにお金はかからない。) [拙訳]

Proverb

Discontent is the first step in progress.
(不満足は進歩への第一歩) [拙訳]

Proverb

今は救いを求めて船を出すにも
向かうべき所は広い世界に一つだにない。

Ευριπιδης (エウリピデス)
Αλκηστις (アルケスティス) ll. 113 -- 114.

我らは広く詩文を (あさ) り,
天空にも思いを馳せ,
大方の哲理にも触れては見たが,
必然 (アナンケー) よりも強いものは見つからなかった

Ευριπιδης (エウリピデス)
Αλκηστις (アルケスティス) ll. 961 -- 963.

私の思うには, 人が良くないことをしてしまうのは
生まれつきの心の所為ではないのです。 良い分別を持つ人は
大勢いるのですもの。 そうではなくて, このように考えればよいのでしょう。
私達は何がよいことかを (わきま) え知っているのに,
それを実行しないのです。 それは不精の所為だったり,
良いことよりも他のことを, 楽しいことを先にしてしまう所為です。
この世の楽しみ事は沢山あります。
長いおしゃべりやものぐさ --- これはいけないことだけれど楽しいこと ---
そして恥の心。 この恥に二色あって, 一つは良いものだけど,
もう一つの方は家の重荷。 もし何が正しいか確かなら
この二つのものが同じ文字で綴られる筈がないのです。

Ευριπιδης (エウリピデス)
‛Ιππολυτος (ヒュッポリュトス) ll. 377 -- 387.

城の塔であれ船であれ, 内に住み乗る者を欠くならば,
一体何の役に立ちましょうか。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
Ο’ιδίπουσ Τύραννος (オイディプス王) ll. 56 -- 57.

夜が見逃しても,
やがて昼が来て仕終えよう。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
Ο’ιδίπουσ Τύραννος (オイディプス王) ll. 198 -- 199.

Τειρεσίας (テイレシアース) 貴方は目が見えながら何も見ていない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
Ο’ιδίπουσ Τύραννος (オイディプス王) l. 413.

Κρέον (クレオーン) 全てに権勢を振るおうと思ってはならぬ。
貴方が誇った権勢も生涯を通じてあなたの (とも) とはならなかった。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
Ο’ιδίπουσ Τύραννος (オイディプス王) ll. 1186 -- 1192.

貴方は, 良い方にでなく悪い方にばかり向いて行く。

Ευριπιδης (エウリピデス)
‛Ελένη (ヘレネ) l. 311.

未来を決めるのは今のこの光の瞬間 (φάος)

Ευριπιδης (エウリピデス)
Φοινισσαι (ポイニッサイ) l. 1304.

[アライグマ] オレはな, これから新しい棲み家を探しにいくんだ。 おまえも一緒に来いっ。
[シマリス] アライグマちゃん, それはどんなスミカなの?
[アライグマ] 今のところより広いところ, 今のところより眺めがいいところ, 今のところより静かなところ, かな。
[シマリス] アライグマちゃん, どうして 「今のところより」 なの?どうして, すごく広いところ, すごく眺めがいいところ, すごく静かなところ, じゃないの?

いがらしみきお
ぼのぼの 5 どんなスミカ

自分より成績の悪い奴がいたからって, 自分の点数が上がったわけじゃないんだぜ。

吉野朔実
いたいけな瞳 第四話 自殺の心得

悪が亡びた (ためし) は一つとしてない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
ΦΙΛΟΚΤΗΤΗΣ (フィロクテーテース) l. 446.

「い〜〜〜〜〜〜〜〜〜ちいち言わなきゃわかんない奴はっ, 言ってもわかんない奴なのよ !!」
「…… そそこまでいうこた ………」
「じゃ------言い換える ! 『話せば分る』 なんて大嘘よっ。 一言言ってわかんない奴はねっ, 十言っても ! 百言っても !! 千言っても !!! わかんない奴よっ」

入江紀子
クール・ネイビー・ブルー

今の自分に自信が持てなくなると, 少し昔に戻りたくなることがある。 自分が一番輝いていた時代, 無知で, 無謀で, 単純で, だからこそ自信に溢れ輝いていた時代。 そんな時代を分け合った仲間に会って, 変わってないねって, 今でもきみはステキだよって言って欲しい, そんな気持ち。

逢坂みえこ
永遠の野原 XIII
昔の君に会いたい

本なんか自分では何も出来ない人が書くものなのよ。 本当に良く生きている人は忙しくて本書くヒマなんかないもの。

takaon
不思議の海のナディア講座

それはプローメテウスやゼウスより偉く, この絡み合いを子供のけんか位にしか考えていない神々 (例えばオーケアノスや, プローメテウスの母ガイア) が調停に乗り出し, この争いの中心である人間が,もはやかげろう虫でもなく, 角を生やした狂女でもなく, 神々と対決出来る存在に迄成長して, この争い自体を無意味にしてしまう時である。 云い換えれば, その時, プローメテウスの行為は初めて馬鹿げた行いではなくなり, 「かげろうどもの助け」 が得られるのである。 その時迄, プローメテウスは苦しみと怒りの炎を燃やし続けているに違いない。
 だがその時は来たか。 君の心の中に居ないか。 君が営み, 築きつつある生活が真の生活ではなく, 何処かに誤りが潜んでいると叫び続ける何物かが。 或る夜はっと目が覚めて, その声に耳を貸し, 愕然としながらも, 君はその声を無理矢理に圧さえつけて目をつぶり, 翌朝目を覚ますと, 慌だしく鞄や買い物かごをぶら下げて家を出て行くのではないだろうか。 人間は様々の技術を知り, 色々な火を扱ってはいる。 だが実はその火や技術の真の使い方が分らず, 逆にその火や技術に追われ, 火傷をしながら, イーオーの様に, ナイルを求めて狂ったように駆けずり回っているのではないだろうか。 火は, 依然として 「仇多い贈り物」 であり, プローメテウスは依然として縛られたまま, 「見てくれ, 私を襲う悪の嵐を !」 と叫び続けているのではないだろうか。

加村赳雄
仇多い贈り物

’Ωκεανός (オケアノス) してみると, そなたはこのことを知らぬな Προμητεύς (プロメテウス), 病める心を癒すのは, 言葉であると。

ΑΙΣΧΥΛΟΣ (アイスキュロス)
Προμητεύς Δεσμώτης (縛られたるプロメテウス) ll. 377 -- 378.

その戦死者の山は三代後の子孫に迄
人々の目に無言の戒めとして映ることだろう,
死すべき者の身でありながら, 分を越えて思い上がるなかれと,
思い上がりは花を開いて迷妄 (’άτη) の穂を実らせ,
とどのつまり, 涙多い収穫を刈り取る破目となるのだから,
こうした所業の行く末をよくよく見極めて
’Αθηˆναι (アテーナイ) とギリシアの名を記憶に刻みつけておけ,
ゆめゆめ今与えられている運命に増長し,
他人の物に執心して, 肝腎な幸せを逃すことが無いように。

ΑΙΣΧΥΛΟΣ (アイスキュロス)
ΠΕΡΣΑΙ (ペルサイ) ll. 61 -- 64.

... 予言者は青銅造りの盾を手にして
述べましたが, その円盾の上には紋章は何もありませんでした。
外見よりも実際に優れていることを彼が望んだからです。
彼は心に深い畝を耕し,
そこから芽生える考えを刈り取るのです。

ΑΙΣΧΥΛΟΣ (アイスキュロス)
ΕΠΤΑ ΕΠΙ ΘΗΒΑΣ (テーバイの 7 人の武将) ll. 590 -- 594.

実のところ, こういう種類の幸運は二流の人物の身には決して起こらないものである。

J. E. Littlewood (リトルウッド)
Littlewood's Miscellany (ed. B.Bollobás) Chap. 16.

自然は祖先から譲り享けたものではなく, 子孫から借りているのだ。

アメリカインディアン・ナバホ族の諺

その人 [テーベー, イアーソーンの娘でアレクサンドロスの妻] が 「貴方の奥様をお気の毒に思います。」 と言うと, [ペロピダースは] 「私も貴女をお気の毒に思う。 鎖に繋がれてはいないのにアレクサンドロスの下で堪え忍んでいるのだから」 と言った。

プルターク英雄伝 IV
Pelopidas 28

自分は不正な行いをして罰を免れるよりも正しい行いをして感謝を受けない方がいいと説き, 全ての人の過ちを赦すが自分の過ちは赦さないと言った。

プルターク英雄伝V
Marcus Cato (マルクス・カトー) 8

‛Εκάβη (ヘカベー) おお, 神々よ。だが, 今更神々の名を呼んで何になろう。
これ迄何度もその名を呼んだのに, 聴いてもらえたためしがないではないか。

Ευριπιδης (エウリピデス)
Τρωιάδες (トロイアの女達) ll. 1280 -- 1281.

’Ορέστης (オレステース) 人間の価値を量る確かな基準など何もないのです。
人間の本性は全く人を混乱させるものを持っているのですから。
既に, 僕の見るところでも, 立派な父親の息子にも取るに足らぬものがおり,
悪い親から良い子供が生まれ,
裕福な男の心に貧しさが,
貧しい男の肉体に偉大な心が宿っています。

Ευριπιδης (エウリピデス)
’Ηλέκτρα (エレクトラ) ll. 367 -- 371.

vēnī vīdī vīcī (ウェーニー・ウィーディー・ウィーキー, 来た見た勝った。)

July B.C.47 Cæsar が Matius に送った手紙。
プルターク英雄伝 Cæsar 52.

愛国心とはならず者の最後のよりどころである。

Samuel Johnson (サミュエル・ジョンソン)

愛国者: 政治家には馬鹿みたいにだまされ, 征服者には手もなく利用される人間。

Ambrose Gwinett Bierce (アンブローズ・ビアス)
悪魔の辞典

Lorsqu’une pensée est trop faible pour porter une expression simple, c’est la marque pour la rejeter. (簡単な言葉で言い表せないほど薄弱な思想は, 捨て去って良い証拠である。)

リュク・クラピエ・ド・ヴォーヴナルク

目は求めるもののみしか見ず, 既に心中にあるものしか求めない。

Palais de Justice の標語

Nemo nisi sua culpa diu dolet. (何人も自己の過失に因るにあらざれば, 苦痛に耐ゆる要なし。)

キンティリアヌス

罪の支払う酬は死である。

Rom. 6:23.

逃げ出した馬を連れ戻すには, (むち) の音を響かせるだけでは駄目なのだ。

夜の洗濯女
ブルターニュ幻想集

pede claudo (報いは跛者 --- 悪に対する報復は例え来方は遅いとしても必ずやってくる)

ホラティウス

君達の中には, 受験生という今の状況に不満を抱いているものも沢山いると思うが, 何も一生勉強しろといってるわけじゃない。 あと一年, いやたかが半年だ。 夏は何度でもある。自分の為に我慢しろ。
 今日から僕は只の受験生になり, 僕達三年生は明日からの夏休みも関係なく, 受験三昧の日々を送ることになります。 先生方は皆こうおっしゃ仰言ります。 「夏は何度でもある。」 でも僕達は来年卒業です。 この学校でここにいる皆と一緒に過ごせる夏は, もう二度と来ない。

米沢りか
だって夏よっ

「考える機械」 等と言う言葉は, 近代的な運命論や唯物論の愚にも付かないたわごとである。 機械は考えることが出来ぬからこそ機械なのだ。

Gilbert Keith Chesterton (チェスタートン)
The Blue Cross (青い十字架)
in The Innocence of Father Brown (ブラウン神父の童心)

天の栄光が次第に深まって暗さを増し, 人間のこの上ない俗悪さを覆い隠すのであった。

Gilbert Keith Chesterton (チェスタートン)
The Blue Cross (青い十字架)
in The Innocence of Father Brown (ブラウン神父の童心)

こんなことに気付いたことはありませんかな ? つまり, 他人というものは, こちらの言ったことに答えようとしないということに ? 人はこちらの言ったことの意味に対して --- 若しくは人が相手はこういうつもりなんだろうと考えたその意味に対して --- 答えるのです。

Gilbert Keith Chesterton (チェスタートン)
The Invisible Men (見えない男)
in The Innocence of Father Brown (ブラウン神父の童心)

「あんたはいつも忘れておいでですよ」 と神父は述べた --- 「その信頼に足る器械を動かすのは, いつも信頼できぬ器械だということをね」

Gilbert Keith Chesterton (チェスタートン)
The Mistake of the Machine (器械の過ち)
in The Wisdom of Father Brown (ブラウン神父の知恵).

誰だってよこしまな人間になり得る。 自分の好きなだけよこしまになり得るのです。 人間はそれぞれの道徳的意志を左右することは出来るが, 何かをやるときの本能的な思考やら方法やらは, 先ず変えることが出来ませぬ。

Gilbert Keith Chesterton (チェスタートン)
The Strange Crime of John Boulnois (ジョン・ブルノワの珍犯罪)
in The Wisdom of Father Brown (ブラウン神父の知恵)

災いは足速く人間を襲う。
そして罪は法を越えるものに。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 22.

[アキレウス] アンティロコス、死んだものより寧ろ生きている私を嘆き悲しんでくれ。 私はもう駄目だ。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 138.

リュビアーの話にこんな名高いものがある。
矢を射られた鷲が
矢羽根の仕組みを見て, こう言った。
「他人ではなく, 自らの羽根で
私は捕らえられた」

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 139.

[タンタロス] かつて空高く天にまで届いた我が魂は地に落ちて私にこう語りかける。
「人間界の事象を過度に尊んではならぬことに心せよ」

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 159.

と言うのは, 真実を語る言葉は単純であるのだから。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 176.

沈黙は多くの人間にとって利となる。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 188.

黙るべきときには黙り, 時宜に適ったことを口にする。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 208.

正しい (あざむ) きなら神は避けない。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 301.

神が嘘を付く時機を学ぶ場合がある。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 302.

苦労する者には神々から
その苦労の子である栄誉が報いとして与えられる。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 315.

しかし, 私にも舌の上で, 鍵が番人となり見張っている。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 316.

禍を禍で癒してはならぬ

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 349.

安心せよ。苦しみが極みに達すれば長くは続かない。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 352.

力と正義が一つの (くびき) を共にするところでは
どんな組合せがこの二つよりも強力だろうか。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 381.

賢者より尚賢い者にして, 間違うことがある。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 391.

愚か者が幸運に恵まれると, 重い荷物である。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 392.

何故なら人間なる者はその日のことしか考えない。
煙の影よりも信の置けないものである。

Αισχυλος (アイスキュロス)
fragment 399.

言葉は空しい (オルゲー) を引き起こす原因である。

Αισχυλος (アイスキュロス) (dubia 疑義あり)
fragment 471.

まことに, この地上に息づき, 蠢き歩く限りの生類,
全ての中にも, 人間ほど哀れに惨しいものはない。

ホメーロス
イーリアス 17:446 -- 447.

人間は風であり, 影であるに過ぎない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 13.

気だての良い人間に突き刺さる言葉はない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 33a.

だが, 如何なる嘘も老年まで続くことはない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 62.

だが, 人々が禍を用いて禍を癒そうなどと思っているのなら,
ここでは人間のすることは全て病んでいるのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 77*.

正義に適った人々を相手に自分の立場を守ることは容易でない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 78.

隠し立てをするのは悪いことだし, 高貴な生まれの男には相応しくない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 79.

実際, 理に適った言葉というものは大きな力を持つものだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 80.

息子よ, 黙っているが良い。 沈黙には利点が沢山あるのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 81*.

あなたは, 何故そのようにまだあれこれ言うことがあるのか? 余計な言葉はどこへ行っても耳障りだというのに。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 82.

何もかも詮索するものではない。 気付かれずにいるのが良いことも沢山あるのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 83.

優れたもの達が卑しい者どもに
すっかり打ちのめされてしまうようならば,
私は言うべき言葉を知らない。
このありさまに我慢の出来るような国が, 一体何処にあるだろうか?

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 84.

世間で通用することが本当のことよりも力があるのです。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 86.

有益なものは皆由緒正しい本性を持つものだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 87.

おお舌よ, 何という男達の間で,
--- 実際の行為よりも弁舌が力を持つところで --- おまえは敬われていることか。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 201a.

だが最善のことを自由に口にも出来ず,
俗悪な連中が市民たちの間で力を持つようなところでは,
過ちが安全を損なう。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 201b.

徳として持っていることだけが揺るがない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 201d.

生まれよき男の心が柔弱になることはないのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 201e.

人間に尽くすよりも神々に尽くす方がずっと良いのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 223a.

何かをした人は, 当然その報いを我が身に受けることになるのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 223b.

必然 (アナンケー)」 には軍神 (アレース) すら抗し得ない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 247.

何事をも気高く耐えることが立派な男には相応しい。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 319.

勇気を持って危険に向かっていく者は,
言葉は素直で, 心は揺るがないものだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 351.

人は健康なのが一番と
おっしゃる方もございますが, 私に言わせれば
貧乏で健康な者など一人もなく, いつも病んでいるのです。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 354.

苦労は過ぎ去ってしまえば, 甘美なものとなる。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 374.

過ぎ去った苦労など大したことではない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 375.

身に降りかかった災難の話を大勢の者に撒き散らすのは止めるが良い。
それは黙って嘆くのが相応しいからだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 653.

悩みは病をすら生むものだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 663.

人は心ならずも過ちを犯すが, 誰しも悪人というわけではない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 665.

不正な利益を手に入れるより, 寧ろ損害を被る方がましだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 807.

というのも, 生まれつき人に与えられたものを
取り除くことは決して出来ないだろうから。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 808.

どんな仕事もそれに適った始め方をすれば,
仕上がり具合もそれに見合ったものになるのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 831.

人は例え富を持たずとも, 栄誉を受けることがあろう。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 835.

良からぬ行いからは, 良い言葉は生じ得ない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 839.

大方の人間をよくよく見ると, 恥ずかしいことが見つかるでしょう。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 853.

喜びも, 悲しみも, それが生じるのは
人の心の中の同じ場所です。
それでどちらに出会っても, 涙が溢れてくるのです。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 910.

不幸なもの達は聞く力がないばかりでなく,
現実に目にしていることが見えないのだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 923.

決して恥ずべき快楽を喜びとしてはならない。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 926.

秘密の話は私に打ち明けないでください。
舌には, 秘密が何一つくぐり抜けないほど
硬く閉じた閂など掛けたくとも掛けられないのですから。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 935.

おお, 死すべき, 惨めな人間の種族よ。
何と我らは影に似て, 無にも等しいことか,
大地の荷厄介となってさまよう我らは。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 945.

言葉に真実があれば, 常に最大の力を持つものだ。

Σοφοκλης (ソフォクレス)
fragment 955.

心は… 何処から生まれてくるのだろう。 何処へ向かうために生まれてくるのだろう。

中井芽菜
遅咲きの春を待って

専門家とは, あなたの知らないことにはやたら詳しくて, あなたの知っていることは何も知らない人のことである。

アンブローズ・ビアス (米)

たとえ昼でも恥ずかしいことは見つかりましょう。

Ευριπιδης (エウリピデス)
ΒΑΚΧΑΙ
(バッカイ) l. 488.

あなたは自分が何を言っているか, 何をしているか, 更には自分が誰であるかすら分っていない。

Ευριπιδης (エウリピデス)
ΒΑΚΧΑΙ
(バッカイ) l. 506.

Διομήδης (ディオメデス) 誰しも役に立つことの出来る仕事に就くべきだろう。

Ευριπιδης (エウリピデス)
'Ρη̃σος (レーソス) l. 628.

19 歳の頃, 一身上のことで少し悩んでいたとき 「お前を信じている」 と母に言われた。 私は 「信じる」 というのはどういうことかとその時初めて考えた。 考えたが良く分からなかった。 母に信じられても悩みは消えなかった。
 友達などから 「あなたを信じている」 と言われたことも思い出したが, 何をどう信じてくれたのか分からなかった。
 後になって, 太宰治の 『津軽』 を読んでいて 「信じるところに現実はあるのであって, 現実は決して人を信じさせることが出来ない」 と, このところでハッとし, 胸にストンと落ちるものを感じた。 この 「信じる」 は創造的だと思った。 文学ってのはやっぱりスゴイ......と生意気, 自分流に読む癖の私は味方が出来た気がした。 見当違いかもしれないが。
 兄一人姉一人若く死んだので, 生命は不安定なもの, とこのことは信じざるを得なかったので, それが, 何か形のあるものを作りたいという方向に私を持っていったらしいと, そのころ自分では思うともなく思っていたフシがある。 そしてそれがまだ夢中で, 自分の手業を疑っているヒマはなかったから 「信じる」 ほど積極的ではないにしても, 「何となく信じてもいいんだ」 ぐらいには思ったのだ。 オメデタイ。
 そう言うわけで 『広辞苑』 で引いて分かる 「信じる」 とは別種の 「信じる」 が, 小さな灯のように心に宿った。
 しかしいくら呑気な私でも, いつも手放しで自分の手業を信じているだけとはまいらない。 作っては落ち込み, 一本の線を疑い出すときりがなく疑い深くなる。
 そうして, 疑うことこそ我が本領で, だから私の作るものは現実どころか, 現実離れも甚だしい, とヘンな辻褄の合わせ方をしていたり...なのだ。
 「信じる」 などという言葉は, この頃では書くのも言うのも面映ゆく, 朝夕に (すずり) の水に映る老いさらばえた私に 「もう暫く頼みますよ」 ぐらいの気持ちである。

篠田桃紅, 美術家
信じる
一語一会
朝日新聞, evening, Tuesday, 8th June, 1999.

茶髪に染めていた次男が, 今度は髪を真っ白にしたいと言い出した。
「そんなん, 年とったら自然になるやん」
と言うと,
「僕は自然やのうて, 自分の意思でなりたいんや」
そう言われてみれば, 我が息子の父も祖父も, 早くから自分の髪に恵まれていない。 あるうちに, と焦るのも無理はないと許してあげた。

Bland Name 黒髪命の母, 51歳, 兵庫県尼崎市
三枝の笑ウインドウ
朝日新聞, evening, Friday, 11th June, 1999.

よるひるあけこしたまくらは
あけてもひさしくなりにけり
なにとてよるひるむつれけむ
なからへさりけるものゆへに

梁塵秘抄, 1999年発見

デモステネス (384BC -- 322BC. ギリシャ最大の弁論家。 北方の新興国マケドニアに抵抗する論陣を張った) が集会でアテナイ人から演説妨害された時, 一つ短い話をさせて欲しいといった。 皆が静かになるのを待って言うには,
 「夏の日のこと, 若者がアテナイからメガラの街まで驢馬を雇った。 真昼時, 灼けつくような太陽に, 若者も持ち主も驢馬の蔭に潜り込みたいと思った。 しかし, 驢馬を貸した方は, 蔭までは貸していないと言うし, 借りた方は, 全ての権利があると言って, 押しのけ合いをした」
 デモステネスはこれだけを語ると立ち去ろうとした。 そして, アテナイ人が彼を引き留め, 最後まで話してくれというので, こう答えた。
 「お前たちは驢馬の蔭について聞きたがるくせに, 大事な問題を論じるときには聞こうとしないのか」

イソップ寓話集, 岩波文庫, 中務 (なかつかさ) 哲郎 (てつお)
第 11 部 460 驢馬の蔭
Ben Edwin Perry, Aesopica. A Series of Texts Relating to Aesop or Ascribed to Him or Closely Connected with the Literary Tradition that Bears His Name. Vol. I: Greek and Latin Texts, The University of Illinois Press, Urbana, 1952.
C. Halm: Fabulae Aesopicae Collectae, Leibzig, Teubner, 1925, No. 339.
S. Thompson: Motif-Index of Folk-Litarature, 6 vols., Indiana U. P., 1966, J 1169.7; K 477.2.
プルタルコス 「十大弁論家伝」 848a.

文化は無からの創造ではなく, 伝統からの創造だからである。 過去を失うものは, 未来をも失うだろう。

加藤周一
夕陽妄語
「笑う男」 再生
朝日新聞, evening, Thursday, 20th May, 1999.

全てを知ることは 愛や友情ではない。
全てを知ったからといって 何になるのだろうか?
それを見極める瞳を あなたに持って欲しいと 私は願う。

榊樹珠, 長野県
心の伝言板, 月刊LaLa (5), 1999, p. 334.

是處青山可埋骨

蘇東坡 (そとうば), 1036--1101
獄中遺子由

男児志を立てて郷関を出ず 学もし成らずんば 死すともかえらず 骨を埋める
あにただ墳墓の地のみならんや 人間 (じんかん) 至る所青山あり

伝 釈月性

教育とは, 教えられたことを全て忘れ去ったときに残るもののことを言う。

B.F. スキナー

本気で遊ぼうと思えば, 本気の知識が必要です。

桂文珍
私空間
朝日新聞 evening, Thu. 26th Nov., 1998.

我々の倫理は人殺しと自由を問題にしてきたが, 生き物殺しと大地殺しを考えて来なかった。

トーマス・ベリー
バックネル大学名誉教授

本というのは書き手に主権があるように見えて, 実は読み手の側にある。 物を教わるというより, 読む者が知識を選び, むしり取るのが読書だから, それで得た知識はいつまでも忘れない。

宮沢和史
詞から詩へ
朝日新聞 evening, Sat. 31st Oct., 1998.

対立概念とは, 実は人間が産み出した幻想であり, 生も死も, 愛も憎しみも, 魂も肉体も, 正気と狂気でさえも片方だけが素晴らしいのではなく両極が存在してこそ完全なのだと。 そして, それらはお互いを受け入れた後, 初めて融合しあい統合されていくものであり, 人類はそこへ到達しようとしているのだと, 彼は我々に示唆していると思えてならない。

有吉京子
バツラフ・ニジンスキー
20世紀の古典
朝日新聞 morning, Fri. 30th Oct., 1998.

(まね) かれざるの客: 易経「 (まね) か (れ) ざるの客三人来る。これを敬するに終に吉」 とある。 この三人は助言, 助力をしに来たものである。 苦しいときにはじっと待てという教えである。

大人になるということは, 子供向きだな, これ, つまんねぇなと思うものが増えてくること。

伊集院光

友を許すより敵を許す方が易しい。

ブレイク

人間は常に過つ可能性の中を迷いながら, 選びながら生きている。 それが人間の自由である。 迷いながら選択された過去のその一つ一つの瞬間を, 現在に於いて正確に思い出し, 再生することが歴史である。

西尾幹二
わたしの昭和史 1 少年篇による

感動っていうのはさ 生きてることの喜びなんだよ

八幡くみ
ムジコ
LaLa Dx (11), p. 335.

ただ... 居場所というのは 実際の状況の他に 誰かがくれる 心の居場所が大切なんだよ (中略)
---そして そういう相手に 出会えると...
何だか自分が生きてきたこと総て 報われた気がするんだ
例えその人と離れる運命でも心は常にその人へ帰る...

木々
サイレントカプリチオ 黄昏奇想曲
LaLa Dx (11), p. 231.

誰もが 心の中に 危険な領域を 持っている
狂気に魅かれる 可能性を持っている
真に幸福であり続けるには
自分を認める力がいる
一度振り回した凶器を収めるのは難しい
間違いを認められないが故に
間違っているが故に
振り回し続けることになるのだ。

吉野朔実
恋愛的瞬間
AUGUST MOON
月刊ぶ〜け (10), 1998, pp. 395--397.

誰もが 心の中に 危険な領域を 持っている
狂気に魅かれる 可能性を持っている
真に幸福であり続けるには
自分を認める力がいる
一度振り回した凶器を収めるのは難しい
間違いを認められないが故に
間違っているが故に
振り回し続けることになるのだ。

吉野朔実
恋愛的瞬間
AUGUST MOON
月刊ぶ〜け (10), 1998, pp. 395--397.

武士の やばせの舟は 早くとも いそがば廻れ 瀬田の長橋

宗長
醒醉笑

あら 自分に 自身のある人は
多かれ少なかれ ナルシストよ

秋吉くま子
極東回転 KISS!!
ぶ〜け Dx 夏の号, 1993, p. 396.

ここに水の (おり) がある
やさしくてつめたい 水の壁がある
誰もこの水にさわってはいけない
石を投げたり してはいけない

もりひのと
水の檻
ぶ〜け Dx Midsummer 増刊 (9/10/98) p. 625.

波音は 夜に高くなる
潮風に自転車が ゆっくりと () びてゆく
15 秒に一度光る 灯台にあわせて
明滅する 不安

もりひのと
水の檻
ぶ〜け Dx Midsummer 増刊 (9/10/98) p. 701.

---そう
  石は投げこまれてしまった
  あの静かな水面は
  もうない

  このままでいたくて
  言えないことも
  言えなかったことも
  すべてのみこんだ
  あのやわらかな
  水の檻は
   もうない---…

もりひのと
水の檻
ぶ〜け Dx Midsummer 増刊 (9/10/98) p. 720--721.

人は関係なく 人間生まれつき そのまんまで 価値あるもんでしょ

成田美名子
Natural scene 7. 決戦前夜
月刊 LaLa (9), 1998, p.190.

順風満タン

磯野キリコ
遅く起きた朝は, 14th June, 1998.
フジテレビ

私達が歴史から学ぶのは, 私達が歴史から学んでいないということだ。

Hegel

我々は誰も何一つとして知らない。 又まさにこのことでさえも知らない。 即ち, 我々が知っているのか, それとも知らないということも知らない, 又まさに (あるということを) 知らないということも知っているということも我々は知らないし, 又一般に何かがあるのか, それともあらぬのかということも我々は知らない。

キオスのモトロドロス 自然について
エウセビオス 「福音の準備」 XIV 19, 8.
キケロ 「アカデミカ第一」 II 23, 73.
ソクラテス以前哲学者断片集 第 70 章 B1.

総てのもののうちで最も悪しきものは, 若年の教育に於ける安直さである。 というのもそれが, 邪悪さがそこから生ずるところのそれらの快楽を産みつけるのだから。

デモクリトス
ストバイオス倫理学抜粋集 II 31, 56.
ソクラテス以前哲学者断片集 第 68 章 B178.

善い言葉は劣った行為を隠すことはなく, 又善い行為は言葉の不敬な使用によって踏みにじられることもない。

デモクリトス
ストバイオス倫理学抜粋集 II 15, 40.
ソクラテス以前哲学者断片集 第 68 章 B177.

行為の前に先慮することは, 後になって気付く (後悔する) ことよりもより良い。

デモクリトスの箴言 31
ソクラテス以前哲学者断片集 第 68 章 B66.

多くの者達は博識であっても分別を持たない。 博識ではなく分別を多く持つことに努めねばならない。

デモクリトスの箴言 29, 30.
ソクラテス以前哲学者断片集 第 68 章 B64, 65.

家畜の群れの優秀さは身体の力, 人間たちのそれは品性の善きあり方。

デモクリトスの箴言 23
ソクラテス以前哲学者断片集 第 68 章 B57.

悪しき者達があら捜しをしても, 良き人はそれを意に介さない。

デモクリトスの箴言 14
ソクラテス以前哲学者断片集 第 68 章 B48.

精神の高邁さとは非礼を平然と耐えること。

デモクリトスの箴言 12
ソクラテス以前哲学者断片集 第 68 章 B46.

日本人は無神論でもなく, 又良く言われるように多神論なのでもない。 我々は特定の歳, 特定の日になされるべき行事 --- もしそう言って良ければ祭り --- をするという意味に於いて多分に宗教的なのである。 正月, 七五三, 成人式, St. Valentine’s day, 雛祭といったような。

北谷藤雄

「意味」 とは, 二つの異なる (しるし) の体系を関連付けることが可能であることを知ったときに我々が体験する重要性の認識である。

Claude Levi-Strauss
1966, 1969.

あなたは神から恩寵を受けようと期待しているが, 神の戒めは無視している。

ユスティヌス
トリュフォンとの対話 10.

人は 〈自分が正しいだけでは満足できない。他人がまったく間違っていることを示すまでは〉

W. ハズリット

語らぬ 神は語らぬものよ
そなたの見たまま それだけが答えなのだ

樹なつみ
八雲立つ〈 (かむ) () ひ〉後編
月刊 LaLa (6), 1997, p. 322.

いちごは一口で食べられるほど小さいけれど 大きな自然から生まれました

新宮 晋
いちご

彼 [=Christopher Langton] は, 宇宙はある基本的な意味で 「不合理」 なものだと考えていた。 「過去300年に亙って, 合理性が科学の世界に君臨してきた。 それは, ある種の理解できる説明で話が終わるんだ。 もし生物学もそうなら, おれは失望しちまうぜ」。
 Langton は, 科学言語の線型性についての不満を表明した。 「詩には存在意義があるよ」 と彼は言った。 「詩は言葉を極めて非線型的に扱っていて, そこでは詩の言葉の部分の寄せ集め以上の何かが語られる。 ところが, 科学では, 逆に言葉の部分の寄せ集め以上のものは意味しないように要求されている。 現実には, 部分の寄せ集め以上の何かが存在するわけだから, 部分同士の関連だけを扱う伝統的な手法は, 多くの系の本質を把握するには十分でなくなってきていることが分かる。 俺は, 詩よりも科学的な手法でそれを行う方法がないと断言はしない。 しかし, 文化的に見て, 未来の科学には, 詩的な要素が多くなってくるだろうと思うんだ」 と Langton は述べた。

John Hogan, The End of Science,
科学の終焉 (おわり), 竹内薫訳
第 8 章 Chaoplexity の終焉

希望を持つことは自由だ。

John Hogan, The End of Science,
科学の終焉 (おわり), 竹内薫訳
第 5 章 進化論生物学の終焉

「理解不能という名の, 無害な惨めさに溺れるに任せている」 人々がいるが, 私は理解する方を取る。

ピーター・メダワー
John Hogan, The End of Science,
科学の終焉 (おわり), 竹内薫訳
第 5 章 進化論生物学の終焉

Wheeler は, この (世界は想像が作ったものだという) 考え方は経験的な立場からは受け入れられないものだと, 良く知っていた。 宇宙が生まれた時, 心はどこにあったのか? そして, 我々が生まれる前に, 何億年も宇宙を支えていたものは何か? それにもかかわらず, 彼は勇敢にも我々に素晴らしい, ハッと驚くような paradox を提示しているのだ。 万物の奥底にあるものは, 答ではなく, 質問なのだ。 我々が物事の最も深い奥底や, 遙か果てに目を凝らす時, 最後に目に映るのは, 我々を振り返って見ている我々自身の困惑した顔なのである。

John Hogan, The End of Science,
科学の終焉 (おわり), 竹内薫訳
第 3 章 物理学の終焉

Feyerabend は多くの産業化されていない国の人々は科学なしで立派にやっていることに, 特に言い及んだ。 ナミビアのコイサンマンのクン族は, 「どんな西洋人も足を踏み入れず, 行ったとしても数日で死んでしまうような環境で生き延びている」 と彼は言った。 「あなたは, この社会の人々はずっと長寿だと言うかもしれないが, 問題は, 人生の質とは何かということであり, その問題は解決されてこなかったのだ」。

Paul Feyerabend
John Hogan, The End of Science,
科学の終焉 (おわり), 竹内薫訳
第 2 章 哲学の終焉

責任なんてのは 俺達 (大人) が背負うもんだ
たまには 狭い箱を蹴破って もっと広く周りを見てみろよ
結構 明るいぞ

花木みちる
踊るピノキオ
(LMS #75 ルーキー賞及びヒューマン特別賞受賞作)
月刊 LaLa (3), 1998.

化学会社向けの専門の software を作っている会社の社長の話 「プロの programmer を雇って彼等に化学を教える, というやり方は殆ど上手くいかない。 寧ろ, 化学を専攻した人を雇って, 彼等に programming を教える方が簡単で効率的。 その方が, 良い program, 正しい program を速く作れる」

岩谷宏
恥ずかしながらドジりました 第99回
C magazine (2), 1998, p. 115.

そのうち或る一定の pattern が繰り返しているじゃないか, これは何だかアホくさいぞ, と思うようになる。 思わない programmer もいるらしい :–P. しかしこういうのは将来性なんかないですね。 特定の pattern を見破り, そこから省力化できないかを考え出す能力がないのは programmer などとは言わない。 同じ pattern を延々と繰り返すのは人間ではなく, 単なる家畜である。

真紀俊男のローテク講座
第25回 唯物論の巻
C magazine (2), 1998, pp. 112 -- 113.

十二月は, わくわくしながら, 駆け足で僕らの周りを過ぎてゆく。

梨木有実
恋人たちの時刻 (とき)
Case 3: CAROLLING, CAROLLING, CAROLLING!!

どうでもいい人間ほど 他人のすることに 余計な口出ししたがるんだって
他人の意見に振り回される人ほど 愚痴が多くなるって
「エライ人」 の言うことをそのまま聞くより 自分で苦しんで出した答えの方が 価値があるって

津田雅美
トラとカメレオン〜約束は一週間〜
月刊 LaLa (2), 1995, p. 98.

違う !! ジャマな奴なんかいない !! いらない奴なんかいない。 みんな何か意味持ってるはずだよ !! そこにいることに !!

猫山宮緒
エデンへおいで
月刊 LaLa (10), 1997, p. 494.

人の意見は “参考” にするくらいならいいけど “頼る” と自分がなくなるぞ。

猫山宮緒
エデンへおいで
月刊 LaLa (9), 1997, p. 379.

本来... 神とは語らぬものだ。

樹なつみ
八雲立つ
<神 (かむ) 問 () ひ> 前編
月刊 LaLa (5), 1997, p. 313.

語らぬ, 神は語らぬものよ。 そなたの見たまま, それだけが答えなのだ。

樹なつみ
八雲立つ
<神 (かむ) 問 () ひ> 後編
月刊 LaLa (6), 1997, p. 322.

---神よ, 真に坐 (おわ) すなら何故 (なぜ), この哀れな人間 (ひと) に, より良き方向を示してはくれぬのか。 それとも... 良き方向など... 答えなどないからなのか。
 しかし, 人は問わずにはいられないのだ: 神よ, 何故 (なにゆえ) に---と。

樹なつみ
八雲立つ
<神 (かむ) 問 () ひ> 後編
月刊 LaLa (7), 1997, pp. 328--330.

自然の中で生まれるものは, 自分でやるべきことの時期を知っている...
時計なんかに頼っちゃうのは人間だけだよ。

岡野史佳
緑のゆびさき
月刊 LaLa (3), 1997, p. 209.

俺も他のヤツラなんかどうでもいいと思ってた。 たった一人で夢を見て, それでいいと。
でも最近, あんたに会って思った。 そんなのは強がりのつくウソだって。 人間は一人で最初から最後までずっと一人で, だからツライのは当たり前なんだ。 誰かの声を聞きたくなるのは当たり前なんだ。

もり ひのと
日曜日にまた会おう
ぶ〜け Dx 1000, 1994 年夏の号, p. 675.

子供みたいなのはいいですけど, 大人気ないのは良くないと思いますよ, 私は。

遊知やよみ
きよちゃん家 () の出来事
ぶ〜けDx 800, 1994年春の号, p. 455.

「オレ... ほんとに, もう長いこと, 描けないんだよ。 推薦の話が出るずっと前から。
「一つ 賞を取る度に, 又 その次はもっと上を要求されて...。 いつもいつも... でも必ずそれに応えなきゃって...。 でもオレ本当はそういうの, ずっと苦しかったんだ」
「葉月...」
「でも 葉月は, 国際展の出展の話は受けたんだろう ?」
「うん...。最初 (はじめ) は断ろうと思ってたんだけど, オレ つまんない意地 張っちゃって, オヤジが主催者の一人だって聞いて受けたんだ。 本当はオレの名前だって覚えてるかどうかも怪しいものなんだけどね...。 そんなオヤジにスゴイ絵かいて見せつけてやるって......。 だから絶対にスゴイ絵描かなきゃなって...。
「でも もう二度と, 上手くは描けないかもしんないな, このまんまじゃ。 もう, 二度と...」
「うまく描かなきゃだめなの ? ね, うまく描かなきゃ, 絵は葉月にとって意味がないの ?」

増田かずい
八月 雨の森は優しく沈黙する
ぶ〜けDx 1000, 1994年 初春の号, pp. 852, 3.

「---意地悪ね」
「お前こそ人のこと言えるのか ? さやか」
「莫迦ね, 人のことだから言えるのよ」
「... 成程, そりゃ真理だ」

朝丘みなぎ
失楽園 (第18回アテナ新人大賞新人賞受賞作品)
Lunatic LaLa, 10th March, 1994, p. 419.

短い時間, 強い言葉;
ゆったりした時間, 薄く漂う言葉;
同じ気持ちが伝わるための, 言葉と時間は反比例。

柳原望
まるいち的風景---じじーずアイドル---
LaLa Dx (9), 1999, pp. 454, 5.

僕らは自分が思ってるほど大人じゃない。

和泉有希子
ドリーの仔羊
LaLa Dx (9), 1999, p. 361.

私達が 「進歩」 と言っているのは, ある害を別の害と取り換えること。

H. エリス

良く聞く冗談で, computer 業界の変化は日進月歩ではなく 「分進秒歩」 だというのがある。 これは大げさな表現ではあるものの, そう言いたくなる気持ちも分らないではない。 実際のところ, dog year (即ち犬の一年の成長は人間の七年分に相当するという意味だが) とでもいう変化は間違いなくあるだろう。
 この変化により, 過去の常識というのは, どんどん塗り替えられ, 過去の常識は今日の非常識に変わってしまう。 筆者が**学校に批判的な理由の一つはこれである。 学校での curriculum は, dog year 的な変化にはなかなかついて行けないし, そこを卒業して会社に入ると, まるで学校で習ったのとは違う世界が展開しているのである。
 (ここで脚注に移って) 第一**学校の先生自体が dog year 的な変化についてきていない。 気の利いた学生は自分で独自に勉強をしているし, そうでもしないと実際に使い物にならないことを知っている。 採用する側としては 「どこの学校にいったか」 ではなく 「何を自分でやってきたか」 を見るのである。 また実際の会社での仕事は, やたらに pitch が速いし学校では話題にすら取り上げない人間的な問題でモメたりする。 学校に行くということは何もしないよりはマシかも知れないが過剰な期待は禁物であるし, 時には裏切られる場合もあるから要注意だ。

真紀俊男
真紀俊男のローテク講座 第 42 回 ドッグイヤーの巻き
C magazine (8), 1999.

The crow thinks her own bird fairest (whitest).
(カラスは自分の子供が最も美しい (白い) と思っている) [拙訳]

Proverb (英語の諺)

沢 (たく) 竭 () くし藪 (そう) 焚 ()
沢を涸らしやぶに火をつける。 魚をとるのに沢の水を涸らし, 禽獣を捕らえるのにやぶを焼き払えば, 一匹残らずとることができる。 が, 翌年からは何もとれなくなってしまうように, その場限りの無理な手段や, 目先の利欲にこだわった安易な方法で物事を処理しようとすれば, 一度は成功してもあとで大きな損失を招くことになるというたとえ。

呂氏春秋-孝行覧・義賞

実力の前には, 縁起も通じない。 Jinx も何も無力や。

ノムさんのぶつぶつ交歓
朝日新聞 evening, Friday, 25th June, 1999.

いくら髪を緑に染めても, 鼻にピアスをしても, style と impact には何の関係もないことを, 若者達はいつ気付くのだろう。


Salon
望星 (7), 1999.

神様ってのは 無駄なことはなさらんよ。
自分にあって他人にないってことは
お前には, 必要ないと, 神様がおっしゃってるんだろうよ。

柳原望
てがみをかくよ
LaLa Dx (5), 1999.

「お... 大人にゃ 子供にわかんねェ 理由があんだよっ」
「, と大人が言い訳する時って, たいてい子供じみた理由なんだよね」

柳原望
てがみをかくよ
LaLa Dx (5), 1999.

「あんたには, わからないよ」
「当たり前です。
人の頭ん中なんて 覗けません。
だから言葉で補うんです。
『あんたには分からない』 って
口にもしないクセにゴーマンです」

麻生みこと
天然素材でいこう
いちゃいちゃ
LaLa Dx (5), 1999.

[ところが,] 市民運動などに気味の悪さを感ずる人間が少なからず存在するのに対し, sports で汗を流す若者を見て不快感を催す人間が先ずいないというのも不思議である。 そこが sports の危険なところでもある。 誰の目にも良いと映ること, 誰もが素晴らしいと感じ, 正しいと信じて疑わないことこそが実は怪しいのである。 そういうものは, もう疑問を感ずる余地がないほどに我々に深く浸透したミーム (R. ドーキンスの提唱した, 文化伝達の単位。 文化複製子) かもしれないからである。

竹内久美子
そんなバカな ! ---遺伝子と神について---
第 4 章 利己的遺伝子 (セルフィッシュジーン) のさらなる陰謀
知らない間に武闘訓練---「鬼畜」 のミーム

我々は何かをするときに非常に心地よいと感じたり, 何ともたまらぬ心のときめきを覚えたりすることがある。 それも... その事が利己的遺伝子 (セルフィッシュジーン) の利益と密接につながっていると考えればよい。 乗り物がこれからもそれを実行し続けるよう 「快感」 や 「ときめき」 という心の報酬が用意されているのである。

竹内久美子
そんなバカな ! ---遺伝子と神について---
第 4 章 利己的遺伝子 (セルフィッシュジーン) のさらなる陰謀
遺伝子が神をつくった---血縁を越えたリーダー

今や動物行動学では, “communication” は正確な情報を伝える手段なんかではなく, 相手を騙したり, 自分の都合の良いように操作するための手段と考えられている。

竹内久美子
そんなバカな ! ---遺伝子と神について---
第 3 章 利己的遺伝子 (セルフィッシュジーン) の陰謀を暴く
子供は怖い---ゼンソクで操作する

Experimentum solum certificat. (経験のみが確証する)

Albertus Magnus, 1206--1280.

個体発生は系統発生を繰返す。

エルンスト・ヘッケル

私達が自分の信念の合理的な根拠と見なしているものは, 自分の本能を正当化しようとする極度に不合理な試みであることが多い。

Thomas Henry Huxley

人間は信念によって作られる。 信じるように存在するのだ。

バガッバット・ギーター, ca 500 B.C.

思考の流れ。 私達は, 心がどの段階においても同時可能性の劇場であることを知っている。 意識の本質はそれらの可能性を比較し, あるものを選択し, 注意の強化及び抑止の作用によって他のものを抑制することにある。 精神の最も高次の最も精巧な産物は, 直ぐ下の機能が提供した data を filtre にかけたものであり, 直ぐ下の機能はその data を, 更に下の機能が提供した大量の data から選択した。 その大量の data は, もっと大量のより単純な原料が変化したもので ...... と続く。 詰り心は, 彫刻家が石の塊に取り組むように, 受け取った data に取り組む。 或る意味では, 彫像は遙か昔からそこにあった。 しかしそのそばには, 別のものが千個もあり, その中から一つを取り出してきたのは彫刻家である。 私達は, もしそうしたければ, 論究によって事物をほどき, 科学が唯一の現実世界と呼ぶ, 連続した継ぎ目のない空間と群れ飛ぶ原子の雲にすることも出来る。 だがその間も私達が感じ, そこに生きる世界は, 私達の祖先や私達が一彫りずつゆっくりと選択を重ね, 彫刻家の様に, 与えられた素材の或る部分を捨て去ることで取り出してきた世界である。 彫刻家が違えば, 同じ石から違う彫像が生まれる。 心が違えば, 同じ単調で無表情な混沌から違う世界が生まれるのだ。 私の世界は, 埋め込まれた多数の似た世界の中の唯一つのものであり, それらを引き出す人達にとってそれが現実であるのと同じように私にとっての現実である。 蟻や烏賊や蟹の意識にある世界は, どれ程違っていることだろう。

William James
The Stream of Thought, 1890.

これが真実かもしれないと思う創意に富んだ着想は, 偉大な発見の出発点である。

ピーター・メダワー

詩人は狂わない。 狂うのはいつもチェスの名人だ, 数学者だ, それに出納係だ。 何故なら, 想像は狂気を生みはしない。 狂気を生むのは実は理性なのである。

G. K. チェスタトン
正統とは何か

人は或る理想のために死ぬことが出来る。 只, そのとき, その理想は, 彼に十分には理解されていない。

P. エルドリッジ

理想ほど危険なものはない。 人が一つの理想しか持たなかったとしたら。

アラン

毎日, 部活で汗をかき, 大好きな juice もお菓子も断っているのに, 体重はちっとも変わらない。 ある日, 期末のテスト勉強でぐったりしているときに体重を計ってみた。 何と痩せていた ! 私の diet 法って勉強することだったんだ !

中島 桐子, 横浜市旭区
Mío コープ神奈川 (10) 1999.

最も暗い時は, 最も暁に近い時である。

フレデリック大王

他人に理を見出そうと思わなくなるときは, 既に自分にも理はない。

Duc de La Rochefoucauld (ロシュフーコー)

「良いか, 博雅。 神とは何だ」
「神 ?」
「神とはな, 煎じ詰めれば, 結局, 只の力なのだ」
「力 ?」
「その力に, たかおかみのかみだとか, くらおかみのかみだとかの名を付けたもの---詰り呪 (しゅ) をかけたものが神なのだよ」
「---」
「貴船の神は, 水神だそうな」
「うむ」
「その水は善か, 悪か ?」
「うむむ」
「田に雨をもたらす時, 水は善だ」
「む」
「しかし, その雨が降り続いて人の里まで押し流すとすれば, この水は悪であろう」
「むむ」
「しかし, 水の本然 (ほんねん) は, 唯水であるばかりであり, それを善であるとか悪であるとかいうのは, 人の側にその善も悪もあるからなのだよ」
「むむむ」
「貴船の神が, 祈雨と止雨, その二つを司っているのはその為よ」

夢枕獏
陰陽 (おんみょう) 師 () 生成 (なまな) 姫 (ひめ) 107
朝日新聞, evening, Saturday, 28th August, 1999.

  1. 理想を持ち意欲もあるが能力がない。
  2. 理想も能力もあるが意欲がない。
  3. 意欲も能力もあるが理想がない。

ゲーテ (?)
素粒子
朝日新聞, evening, Saturday, 28th August, 1999.

女の前で男の話するべからず。 女の心は悪魔の住処。 聞いた話から機略・策略をひねり出してくるのだから。

フェルドゥスィー
王書
岡田恵美子訳
第 2 部 英雄伝説の時代
第 2 章 白髪のザール
2 ルーダーベ姫
p. 141.

私が生きている限り我が馬が我が友, 天輪の穹窿が我が宿。 されば嫁はいらぬ。 嫁を取れば私は女のように軟弱になり, 賢者の目には哀れむべき者となるのだから。

フェルドゥスィー
王書
岡田恵美子訳
第 2 部 英雄伝説の時代
第 2 章 白髪のザール
1 カーブルへ行くザール
p. 139.

運命が君に寄せる愛を信じてはいけない。 弓 (天輪) の特質はその形が曲がっていること。 運命の天輪は一度覗かせた幸せの頬をやがて引込めるという具合に, 我らの頭上を廻っている。 君が天を敵と思えば天は愛を示してくる。 君が友と呼べば向こうは顔を隠してしまう。 君にいいことを教えて進ぜよう。 君の魂から, この世への愛着を洗い流すことだ。

フェルドゥスィー
王書
岡田恵美子訳
第 1 部 神話の王達の時代
第 6 章 フェリドゥーン王 (在位 500 年)
13 老王の嘆き
p. 109.

だがこの世は彼のために永遠にありはしない。 故に我が子よ, 欲望に身を任せるな。 悩みごとに心を煩わせるな。 誰にとってもこの世は永続せず, 現世に多くの喜びを得るものは誰一人いないと知るが良い。

フェルドゥスィー
王書
岡田恵美子訳
第 1 部 神話の王達の時代
第 6 章 フェリドゥーン王 (在位 500 年)
1 第 6 代新生の王
p. 71.

そして我ら一同, 身分の上下を問わず, 羊飼いであろうと名もない群衆であろうと, 儚いこの世の有様は同じことなのだ。

フェルドゥスィー
王書
岡田恵美子訳
第 1 部 神話の王達の時代
第 5 章 ザッハーク王 (在位 1000 年)
6 鎖につながれた蛇王
p. 69.

我らがこの世にある限り, 悪を行わぬようにしよう。 精神込めて善に向かい手を差し伸べようではないか。 善も悪も永遠に続きはせぬのだから, 良き思い出として善行を後の世に残すが良かろう。 (読者よ,) 君にとって, 富・黄金・大宮殿の逸楽は永遠に続かぬもの。 だが, 君の良き追憶が人の言葉の中に留まることはある。 その思い出を価値なきものと見なしてはいけない。

フェルドゥスィー
王書
岡田恵美子訳
第 1 部 神話の王達の時代
第 5 章ザッハーク王 (在位 1000 年)
6 鎖につながれた蛇王
p. 68.

おお, 世よ ! もしも後になって刈り取るなら, 育て上げるな。 刈り取ってしまうものを, 何故育てるのか。 ある者を天の高みにまで上げておきながら, お前は突然, 暗い地の底に落とすのだ。

フェルドゥスィー
王書
岡田恵美子訳
第 1 部 神話の王達の時代
第 3 章 タフムーラス王 (在位 30 年)
1 第 3 代 悪魔縛りの王
p. 25.

デザインは単に物の形や色を決めることじゃないのよ。 発明に似てると思わない ? 判断のバランスと, 想像力の駆け引きよ。 想像力は技術じゃないの。 心の解放よ。 如何に新鮮であるか, そして......

佐野未央子
木綿の天使たち
第 2 章めざめ
月刊ぶ〜け (7), 1997, p. 22.

人の心はフクザツだ。 特に女は。
地上で会話をしてるのに, 時々宇宙人のようなことを言う。 その飛躍の仕方がすごい。

佐野未央子
木綿の天使たち
第 2 章めざめ
月刊ぶ〜け (7), 1997, p. 21.

人は会うべき人にしか会わない。 だからいつでも, 自分が行きたい場所に行くんだよ。

吉野朔実
恋愛的瞬間
「世界の果てまで」
月刊ぶ〜け (6), 1997, p. 339.

輝ける自分になりたいなら, 先ず他人を心病 (うらや) むのを止めなきゃね。

広島県 いろどり緑
心の伝言板
月刊 LaLa (10), 1999, p. 377.

我々は, この世界を形作っている秩序というものが, 誰にとっても同じものとして把握されているとは考えない方が良い。 そうでなければ, 多くの心の病には理解が及ばないし, 又表現する, 創作するといったことの意味合いがなくなってしまうからである。

春日武彦
精神科医 K 氏の密やかな日常
1. 写真・箱庭・盲学校
月刊ぶ〜け (4), 1997, p. 319.

僕ではなく 君の問題だろう
噂によって 君が僕を
否定するにせよ
肯定するにせよ
評価するのは自由だ

でも 僕の存在は
なんら変わるところはない
僕は僕だ

萩尾望都
トーマの心臓
フラワーコミックス版第 1 巻
p. 167.

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