セヴィリァの理髪師 Il Barbiere di Siviglia

Sunday, 23rd September, 2001.
みなとみらいホール
18:00 -- ca. 20:50.

Libretto: Cesare Sterbini (チェーザレ・ステルビーニ)
Gioacchino Antonio Rossini (ジョアッキーノ・アントニオ・ロッシーニ)

Figaro (フィガロ baritono): Paul Armin Edelmann (パウル・アーミン・エーデルマン)
Rosina (ロジーナ mezzosoprano): Isabella Ma-Zach (イザベラ・マツァッハ)
Il Conte d'Almaviva (アルマヴィーヴァ伯爵 tenor): Zrinko Soco (ツリンコ・ソチョ)
Bartolo (バルトロ basso): Martin Winkler (マーティン・ヴィンクラー)
Basilio (バジリオ basso): Stefan Kocán (シュテファン・コーカン)
Berta (ベルタ soprano): Anna Clara Hauf (アンナ・クララ・ハウフ)
Fiorello (フィオレッロ basso): Marc Stehle (マルク・シュテーレ)
Un ufizziale (士官 basso): Manfred Schwaiger (マンフレッド・シュヴァイガー)

演出監督: Lucia Meschwitz (ルキア・メシュヴィッツ)

指揮: Christian Pollack (クリイスティアン・ポラック)

舞台美術: Hellmut Ludwig (ヘルムート・ルトヴィッヒ)
衣裳: Gerlinde Muhr (ガーリンデ・ムーア)
助監督: Christa Ertl (クリスタ・エルトル)

Stadtheater Baden (ウイーンの森バーデン市立劇場)


晴れだが非常に寒い。 今日はいつもの可愛い連れは待ち合わせの時間きっちりに駅前に着いた。 しかしこの日の桜木町駅は非常に混んでいて, 結局携帯で連絡を取るまでお互いの所在が分からなかった。 というのも時間以前に来ていた彼女は Cross Gate の方に行っていて時間を潰していたからだ。 今日の寒さに似合わず半袖を着てきたので寒そう。

21st July に既に無料解説書をもらい, ticket にもその旨印が押してあったのに, くれたからもらう (笑)。 違っていたのはアンケートがはさまっていたことくらい。 二階席とかでは空席もあったから私一人が余計にもらっても多分大丈夫だったのだろう。 この無料解説書のためか, 新たにパンフレットというものを作らなかったようであった。

ホールに入ってみると, ここは所謂シューボックス型なので, LA, RA, P 席は潰されている。 一階 C 1 から 3 列までの 9 (?) から 28 (?) 席くらいをはずして, そこがオケピの代わり。 中央にチェンバロがあり, 今更ながら Rossini (1792 -- 1868) は古い人だったんだなぁと痛感 --- でもこの人の生まれたのは Mozart の死んだ翌年だぞ (^_^;; 最初からセヴィリアの街並みのセットがむき出し (笑)。

序曲と第一幕 18:05 -- 19:40 (予定)

時間が来てオケの members が 1L1 と 1R1 扉から入場。 指揮者は 1L1 から。

楽士たちが入ってくる。 Conte d'Almaviva の cavatina Ecco ridente in cielo では guitar だけが舞台上で演奏される (これが通例なのか ? Figaro もそう)。 あとは楽器を持ってはいるがオケピの方で演奏。 Soco の声は張りがあって良い。 第二景 Figaro の cavatina Largo al Factotum della città はいつものように軽快。 Guitar の他, 諸道具を入れた鞄を手にし, 中から幾つか道具を見せて歌う。 第三景で Bartoro 登場。 Winkler 氏は面白い。 第五景になって場面転換。 幕が下ろせない上に, せりなどがない舞台のため, 手動でセットを裏返す。 面白いと言えば面白いが, 退屈と言えば退屈。 ここでオケも tuning. 転換が終ってやっと有名な Rosina の cavatina Una voce poco fa が歌われる。 Ma-Zach の歌声は美しい。 原曲通りではなく, かなり装飾と技巧を凝らして歌う。 ところで第九景まで 「無料解説書」 にはイタリア語原詩付きの楽譜 (総譜ではない) が付いているのだが, page 制限のためと称して第十景 (162 page から) は日本語訳だけ (しかも何故か右側に space が空いている)。 せめて space の所に原語を載せておけばよいのに。 しかし第十景では Bartoro はこんなやり方で女性を扱っちゃ駄目だよっていう典型だし, Rosina はかなり狡猾だし, comic の典型だなぁと思う (笑)。 Or son cinque, eran sei (6 枚あったのに, 5 枚しかない) の所で Bartoro は紙をまき散らしてかなり面白い。

第二幕 20:00 -- 20:50 (予定実際は確か 5 分遅れくらいか ?)

例の 「無料解説書」 は第二幕はあらすじしか書いてない。 竜頭蛇尾の極み (笑)。 はっきり言って, 16 pages の宮脇要子の漫画の方が分かり易い (笑)。 二幕では二重唱, 三重唱, 五重唱など連発。 Story も佳境に入ってとても面白い。

しかし, 二日前に絢爛豪華な Turandot を見たばかりなので, 残念ながら一寸 --- というかかなり --- 見劣りがするのも否めない。 彼女のうけもいまいちのご様子。 Turandot の方があとから入ったからね。 順番失敗したかも (^_^;; 逆だったらもう少し楽しめたと思うのだが...。


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